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2023年2月23日(木)

「延伸」計画中止こそ

北陸新幹線巡り穀田議員

衆院予算委分科会

写真

(写真)質問する穀田恵二議員=21日、衆院予算委分科会

 日本共産党の穀田恵二議員は21日の衆院予算委員会分科会で、北陸新幹線「延伸」計画の問題点をただしました。

 穀田氏は、国土交通省が与党プロジェクトチーム(与党PT)の圧力に屈し、本来は事業認可後に計上すべき「北陸新幹線事業推進調査費」(約12億円)を前倒しして予算化していることを追及。「認可も着工もされてないのに調査費をつけるなど、整備新幹線建設の歴史上前例のない異常なこと」「こんな手法を許せば、環境アセス制度の根幹を崩す。極めて悪質な事実上の脱法的行為だ」と批判しました。

 穀田氏は、現在の「小浜―京都ルート」が、「与党PTが決めた案にすぎず収支採算性も費用対効果も低いものだ」と主張。「国の認可基準に基づき厳正に審議、検討すべきだ」と求めました。

 穀田議員は▽計画にある地下トンネルが京都の地下水へ影響を与える▽地下トンネルが京都の無数の断層を横切るか並走する▽掘削発生土が大量に出る―問題点をただしました。鉄道・運輸機構の寺田吉道副理事長は、「専門家の助言も得て今後精細に調査する」などと答弁しました。

 穀田氏は、京都の地元紙が、「立ち止まって、時代の変化を見極めるのも知恵だ」などと主張していることを紹介。「府民の疑問に何ひとつ答えられず問題点でまともな検討も行っていない」と批判し、延伸計画そのものの中止を強く求めました。


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