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2023年2月23日(木)

主張

ロシアの侵略1年

無条件で直ちに完全撤退せよ

 ロシアによるウクライナ侵略開始から24日で1年です。他国への侵略は、国連憲章と国際法が定めた「主権と領土保全の尊重」の原則を踏みにじり、世界の平和を危うくする暴挙です。ロシアはただちに侵略をやめ、国連総会決議が求める即時、完全、無条件撤退を実行しなければなりません。国際社会には、国連憲章と総会決議にもとづいて外交努力を尽くすことが求められています。

虚偽の主張は通用しない

 プーチン・ロシア大統領は21日に行った年次教書演説のなかで「この戦争を始めたのは彼らの方だ」とし、ウクライナの現政権や西側諸国の脅威から自国を守るたたかいと描き出しました。事実を無視し、虚偽で固めた主張です。

 ウクライナや関係国との話し合いを打ち切り、ウクライナに攻め入ったのはロシアにほかなりません。だからこそ国連加盟国の7割を超す賛成で採択された総会決議がロシアの行為を国連憲章違反の侵略と非難し、国際的に認められたウクライナの全領土からの撤退を求めたのです。

 プーチン大統領は以前からウクライナをロシアと一体とみなし、主権、独立を認めない特異な立場を公言していました。「すべての加盟国の主権平等の原則」(国連憲章)に基礎を置く今日の国際社会で通用しない暴論です。

 国連安全保障理事会で拒否権を持つ常任理事国による侵略戦争という世界の秩序を揺るがす事態に対して、この1年間、多くの国連加盟国が結束し、総会の場で国連憲章にもとづく解決の努力を続けてきたことは重要です。

 2022年3月2日にロシアの侵略を非難し撤退を求める決議を賛成141カ国、同月24日には国際人道法を守るよう求めた決議を賛成140カ国で採択しました。

 10月12日にはウクライナ東・南部4州併合を無効とする決議を過去最多143カ国の賛成で採択しました。この決議は、ウクライナの主権と領土保全の尊重を前提としつつ、政治的対話による平和的解決の努力を各国、国際組織に呼びかけました。世界がこの方向に動いてこそ解決の道筋を見いだすことが可能です。

 ロシアに侵略をやめさせるとともに、二度と侵略を行わない保障を築くことが欠かせません。基礎となるのは侵略や武力行使を禁じた国連憲章です。障害となるのが軍事同盟です。

 米国のバイデン大統領は20日のウクライナ訪問で「大西洋から太平洋までの国家連合をつくった」と強調し、北大西洋条約機構(NATO)と日米同盟をこの「連合」に挙げました。

国連総会決議を基礎に

 プーチン大統領は21日の演説で、NATOの拡大や欧州・アジアでの新たなミサイル配備を挙げて、自ら引き起こした戦争を正当化しました。軍事的対決のエスカレートで対立と分断を世界に拡大させてはなりません。

 岸田文雄政権による、戦争国家づくりのための大軍拡は、アジアの平和にとって重大な逆流です。アジアでは東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心に、対話と協力で平和を築く歩みが進められています。ロシアのウクライナ侵略を国連憲章にもとづいて解決するうえでも岸田政権の大軍拡を許さないたたかいが急務です。


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