2023年2月22日(水)
保健所は命のとりで
地財審会長 人員体制強化を
参院行監委で紙議員が質問
日本共産党の紙智子議員は20日、「国と地方の役割分担」をテーマにした参院行政監視委員会の参考人質疑で質問しました。
新型コロナウイルス感染症は、保健所削減による公衆衛生体制のぜい弱さを浮き彫りにしました。保健所は、再編や広域化で、1992年の852カ所から、2020年の469カ所へと半減。東京自治労連が実施した保健所職員の実態調査では、保健師の超過勤務が平均で月150時間を超えていることが明らかになっています。
紙氏は、地方財政審議会(総務省の諮問機関)が22年5月に総務相に提出した意見書で、感染症への対応を踏まえた保健所の恒常的な人員体制強化の必要性を訴えているとして、小西砂千夫同審議会会長に質問。小西氏は「保健所の統廃合に合わせて、保健師の定員が圧縮されてきた。パンデミックが起きた時に、保健所がいかに命を救う上でのとりでになるか」「保健師の定員増加と、都道府県ごとの検査機関の充実が今回の教訓として必須であると意見書の中で書いている。今後ともこの問題については、強い関心を持っていかなければならない」と答えました。








