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2023年2月22日(水)

教育実習 1日14時間

本村氏、過酷な実態把握求める

衆院予算委分科会

写真

(写真)質問する本村伸子議員=21日、衆院予算委第四分科会

 日本共産党の本村伸子議員は21日の衆院予算委員会分科会で、教育実習生の直面する過酷な実態と教員不足の是正について、永岡桂子文部科学相にただしました。

 民青同盟愛知県委員会が行った「教育実習実態アンケート」で、1日の実習時間が14時間30分にも及んだ学生がいることが判明。本村氏は「過酷な実態の下で、教員になることを諦めるケースが出ている」と指摘し、文科省に実態をつかむよう求めました。

 永岡文科相は「過度な負担を学生に課すことはあってはならない」「各大学、学校を設置する教育委員会に、しっかりと働きかけていく」と答弁しました。

 本村氏は、実習先でハラスメントがあり、大学側からの是正要請の後に実習生と指導教諭の関係がさらに悪化するケースがあると指摘。「救済措置を国としてつくるべきだ」と主張しました。永岡文科相は「ハラスメント防止やハラスメント被害にあった場合の相談窓口の周知等について、大学、教育委員会等に働きかけていく」と述べました。

 本村氏は愛知県が本年度、深刻な教員不足となり、過去最大の2500人以上を臨時教員で補充していると指摘。ある小学校の特別支援学級の事例を紹介しました。担任不在の期間があったり、教員が入れ替わり授業を行ったりするなかで不登校になるなど、子どもが犠牲になっていると指摘。「文科省あげて教員の確保に取り組むことが必要だ」と迫りました。


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