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2023年2月22日(水)

原発 安全より経済か

高橋氏、運転期間延長を批判

衆院予算委分科会

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=21日、衆院予算委第七分科会

 日本共産党の高橋千鶴子議員は21日の衆院予算委員会分科会で、ALPS処理水(東京電力福島第1原発事故の汚染水)の海洋放出や原発の運転期間60年超の延長などを決めた「GX(グリーントランスフォーメーション)基本方針」などについて政府の姿勢をただしました。

 高橋氏は世界の原発の廃炉状況を質問。資源エネルギー庁の松山泰浩電力・ガス事業部長は国際原子力機関(IAEA)調査として、2021年12月時点で「廃炉を決めた原発は199基。平均運転年数は29年」と答えました。高橋氏は「世界では40年もたたずに廃炉にしている」と指摘しました。

 高橋氏は、政府の30年度の総発電量に占める原発比率20~22%という目標達成には「現在の10基から3倍以上の再稼働が必要」になると追及。西村康稔経産相は「30年度目標のみならず、その先を見据えて幅広い選択肢を追求する」と、将来にわたり原発を稼働させると主張しました。高橋氏は「経団連は50年を目指し、原発の延命と規制の柔軟化を求めている。安全性より経済優先だ」と批判しました。

 全国の原発の使用済み核燃料の貯蔵容量は8割に達しています。高橋氏は「すでに美浜原発と浜岡原発は六ケ所村の貯蔵分を加えると管理容量を超えている」と指摘。使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」の撤回を求めました。


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