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2023年2月20日(月)

侵略1年 募る怒り

在日ウクライナ人ら募金訴え

通行人次々「一人でも多く救われて」 東京・新宿駅前

 在日ウクライナ人などでつくる「Stand with Ukraine Japan」は19日、ウクライナ支援として現地に医薬品などを届けるための募金活動を東京・新宿駅前で行いました。ロシアによる侵略が始まって24日で1年になります。参加した避難民のウクライナ人女性は、ロシアへの怒りを語りました。


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(写真)通行人(左端)から募金を受け取る、在日ウクライナ人ら=19日、東京・新宿駅前

 参加者は、棒にくくった青と黄色のウクライナ国旗を手にしたり、身にまとったりしていました。通行人が次々に募金しました。

 参加した避難者のイリヤ・デルカチョバさん(29)は、ウクライナ北東部のハリコフ出身で、昨年4月に日本に避難してきました。スマートフォンには、避難時に撮影した動画が記録されています。ミサイル攻撃を受け燃えさかる住宅や、駅に避難した大勢の人の不安な表情などが映されていました。

 イリヤさんは「ミサイルが飛んでくるのを目の当たりにした。すごく怖かった」と話しました。侵略を続けるロシアに対し、「核兵器を使ってウクライナを恐喝している」と、憤りを隠しませんでした。

 同団体のイゴリ・イグナティエフさん(25)によるとこれまで1千万円を超える募金が集まり、支援団体を通じて薬やテント、発電機などを現地へ届けたといいます。

 ロシアは発電施設へ攻撃しました。今もウクライナで生活するイゴリさんの母はその影響を受け、「一日の半分、電気がない生活を強いられている」といいます。また、南部オデッサと首都キーウ(キエフ)が「特にひどい状況だ」と語りました。

 募金した会社員の女性(26)は「戦争は嫌だ。ひとりでも多く命が救われてほしい」と語りました。


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