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2023年2月20日(月)

侵略解決へ文書準備 中国

 【北京=小林拓也】中国外交トップの王毅(おう・き)中国共産党政治局員は18日、ドイツで開かれているミュンヘン安全保障会議で演説し、ロシアによるウクライナ侵略から1年(24日)の節目に、政治的解決に向けた中国の立場を示す文書を発表すると明らかにしました。

 王氏は文書について、「各国の主権と領土保全の尊重、国連憲章の順守、各国の合理的な安全保障の重視」などが盛り込まれると紹介。その上で、「核戦争に勝者はない。原子力発電所への攻撃に反対だ」と述べました。

 王氏は「中国の方針は和平と対話の促進だ」と強調。「一部勢力は和平協議や停戦の成功を望んでいないようだ。ウクライナ人の犠牲や欧州の損害を顧みず、さらに大きな戦略目標を持っているようだ」と、ウクライナに武器を支援する欧米諸国を批判しました。

 王氏は、中国の気球を米軍が撃墜したことについて「常軌を逸しており、ヒステリックだ。力の乱用だ。絶対に受け入れられない」と強く批判。「米国は誠意を示して誤りをただすべきだ」と求めました。


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