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2023年2月19日(日)

23統一地方選 激戦区から

千葉市花見川区 県・市議選3予定候補 市民目線で挑戦

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(写真)新検見川駅で訴える(左から)もりた真弓市議、白石ちよ県議予定候補、中村きみえ市議=14日、千葉市花見川区

 統一地方選・前半戦の道府県議・政令市議選の告示(3月31日)まで1カ月余。千葉県議選・千葉市議選が実施される同市花見川区選挙区は大激戦の様相です。県議選では定数3をめぐり、日本共産党の新人・白石ちよ予定候補と自民、公明、立民の現職、無所属(自民市議)の5人が立候補を予定。前回失った日本共産党議席の回復を目指します。市議選では定数9(前回比1減)のなかで日本共産党の現職中村きみえ、もりた真弓両市議の議席を守り抜く負けられないたたかいです。

 県議選では自民党の有力市議が無所属で立候補。自民現職も危機感を燃やし活動を強めています。市議選では昨年9月、公明党2市議が新旧交代を表明。直後から訪問活動を積極的に行っています。

 財政力指数で全国5位を誇る千葉県。しかし五つの巨大道路建設など不要不急の大規模公共事業に多額の税金が投入されています。現在建設中の圏央道、北千葉道路だけで2022年度には県費が63億円もつぎ込まれています。その一方で、教育費は45位、老人福祉費は47位です。

 党県議団は「巨大開発ではなく県民の命と暮らし最優先への転換を」と要求。毎年、予算の組み替え案を提案しています。

 白石氏は、ダブルワークをしながら子ども2人を育ててきました。市民の目線から県政に挑戦します。「誰もがあきらめなくていい社会」を目指し、子どもの医療費無料化や私学助成制度などの拡充を求めています。

 また、千葉県議会は全94議席中、女性議員は11人、千葉市選出の女性議員は1人もいません。

 白石氏は訴えます。「千葉県は47都道府県で唯一、男女共同参画条例が存在しない県です。意思決定の場に女性がいなくてはいけません」

 同区では党中央委員会から党支部に送った「『130%の党』をつくるための手紙」を2月初めまでに全支部で討議。強く大きな党をつくりながら選挙戦をたたかうため、2月中の支持者総当たりを目指す「折り入って作戦」で支持者に率直に協力を求め、入党を呼びかける取り組みを強めようと奮闘しています。

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大軍拡に不安・怒り

命とくらし守る正念場

 千葉市でも住民サービスは切り捨てられています。日本共産党のもりた真弓市議は、市役所から離れた地域に住んでいる人が各種手続きを行える連絡所を市が廃止しようとしている問題を市議会で取り上げ、市民と存続を求める会を立ち上げて活動してきました。

 「活動と訴えの成果で、こてはし台連絡所については花見川図書館の中に移設する形で存続を勝ち取ることができました。しかし他にも課題は盛りだくさんです。人口減少や、高齢者の移動手段の困難さなど、さまざまな問題が起き、この4年間でも変化が起きています」

勝ち取った成果

 千葉市では20年に子どもの医療費の薬代を有料化しました。共産党市議団は、全国で広がる子ども医療費助成・無料化の流れに逆行するものだと厳しく追及。市民の世論が市を動かし、来年度から負担が解消される方向で調整が進んでいます。

 中村きみえ市議は「1万筆を超える市民のみなさんとの署名請願行動で勝ち取ってきた成果です」と指摘。自民党や公明党など他のすべての会派が窓口負担廃止に反対してきたと振り返り、その事実を住民に丁寧に伝えていく必要があると話します。

 中村氏は市中央公園と千葉神社を結ぶ参道整備に30億円もの税金が投入されることについて議会で追及しています。「今が命とくらしをまもる正念場。市議団幹事長としても絶対に負けるわけにはいきません」と力を込めます。

「戦争は嫌だ」と

 岸田首相が進める大軍拡・大増税に不安・怒りが広がっています。白石氏が高校前でシールアンケートを実施した際には、高校生からも「死にたくないから戦争は嫌だ」と率直な意見が出されました。「演説をしていると公園で遊んでいた小学生が戦争に対する不安を口にしたり、家庭で軍拡について話し合われている状況も伝わってきます」(白石氏)

 大軍拡を許さず、県政でも市政でも「オール与党」に立ち向かい、命と暮らしを守る政治をつくるために何としてもと、3人が必勝に向けて奮闘しています。

 (横田和治)


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