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2023年2月18日(土)

幸福追求権 復興の原点

達増岩手県知事・志位委員長 オンライン会談

東日本大震災から12年

 東日本大震災から間もなく丸12年を迎えようとするなか、日本共産党の志位和夫委員長は17日、岩手県の達増(たっそ)拓也知事とオンラインで会談し、復興状況や課題、国への要望などを聞きました。高橋千鶴子衆院議員が同席しました。


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(写真)オンラインで志位委員長と懇談する達増知事(手前右)=17日、岩手県庁
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(写真)志位委員長とオンラインで懇談する達増知事=17日
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(写真)達増拓也岩手県知事とオンライン会談する志位和夫委員長(右)と高橋千鶴子衆院議員=17日、党本部

 志位氏は、「丸12年になるにあたっての現状と課題をお聞かせください」とあいさつ。達増氏は「コロナ禍と物価高騰問題、主要漁業の不漁が復興に暗い影を落としています」と述べ、必要な予算を確保できる財政支援を訴えました。さらに「心のケアやコミュニティー形成支援なども中長期的に継続していかなければならない」と強調しました。

 県が東日本大震災津波・復興の推進のため国に提言・要望したのは、▽必要な予算の確保▽巨大地震に備えた地震・津波対策▽被災者の生活再建▽なりわい再生▽定住やU・Iターン促進、若者・女性活躍―などの支援です。

 志位氏は、復興に対する国の姿勢について「首相の『施政方針演説』でも『東日本大震災』という言葉がなくなったという問題点があります」と指摘し、国をあげての復興の姿勢を貫くことが重要と語りました。達増県政が、被災者の生活となりわいの再建、心のケアに力を入れ、今後4年間の新たな計画を策定する方針であることに「本当に大事な姿勢で、大変心強く共感しました。一緒に力を合わせていきたい」と話しました。

 高橋氏は、被災者に貸し付けた「災害援護資金」の免除について県の状況を質問。達増氏は「被災者に寄り添いながら、個々に市町村と連携して相談、対応しています」と応じました。高橋氏は、国に支援を要望していくと表明しました。

 志位氏は、「岩手県は発災当初から、憲法の幸福追求権の保障を復興の根本理念に掲げてこられました。今後、新たな4年間の計画でも一貫してその姿勢を貫かれていることに大変感銘を受けています。なりわいも生活も心のケアも復興が実現するまで、ご一緒に力を合わせたい」と発言しました。

 達増氏は「震災の現場、復興に携わるなかで、幸福追求権の保障は原点にしなければだめだとあらためて強く感じ、臨んできました。全県の政策全般にも広げ、総合計画や基本目標にもこの幸福ということを盛り込むようにしています」と話しました。

 また、統一地方選に向けて「力を合わせてより良い地方を、そしてより良い日本を地方からつくっていきたい」と語りました。


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