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2023年2月14日(火)

小山元赤旗名人、プロ棋士へ

編入試験合格 奨励会未経験で初

 将棋のアマチュア強豪で、第54回しんぶん赤旗全国将棋大会(2017年)で優勝した(赤旗名人)小山怜央さん(29)は13日、大阪市の関西将棋会館でおこなわれた棋士編入試験五番勝負第4局で、横山友紀四段(23)に勝ち、3勝1敗で合格、プロ棋士四段の資格を獲得しました。

 小山さんは第1局で徳田拳士四段、第2局で岡部怜央四段を連破、狩山幹生四段に敗れて本局を迎えていました。

 棋士養成機関である「奨励会」を通じて、年間4人の成績上位者がプロ棋士になれます。小山さんは、奨励会に所属したことがありません。

 「棋士編入試験」は、プロ公式戦で規定の成績をあげたアマチュアや女流棋士が5人の四段棋士と対戦し、3勝すればプロ棋士四段の資格を得られる制度。

 これに合格しプロになったのは今泉健司現五段と折田翔吾現五段の2人。昨年、里見香奈女流五冠が試験に挑戦し話題となりました(3連敗で不合格)。奨励会未経験のプロ棋士は、現行制度下で小山さんが初です。

 また、岩手県出身のプロ棋士は、小山さんが初めてです。

 こやま・れお 1993年7月2日、岩手県釜石市生まれ。現在、横浜市で将棋インストラクター。赤旗名人のほか、アマ名人、アマ王将、アマ竜王を獲得。昨年9月、プロ棋士相手に「10勝以上かつ勝率6割5分以上」という受験資格を得ました。


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