しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年2月12日(日)

今こそ歴史に学ぼう

「建国記念の日」反対 研究者ら集会

 歴史に学び軍拡・改憲を許さず平和な世界と日本をめざそうと、「建国記念の日」に反対する集会が11日、東京都内で開かれました。主催は歴史研究団体でつくる「2・11連絡会」。オンラインも含め約120人が参加しました。

 新井勝紘・元専修大学教授は、関東大震災直後の朝鮮人虐殺を描いた絵を示して解説しました。虐殺を目撃した当時の子どもや画家による絵は、新井氏が1990年代以降に発掘してきたものです。新井氏は、日本がこの虐殺事件に向き合わず絵が長らく埋もれていたと指摘。事件から100年にあたる今年、虐殺絵を深く読み解き、次世代に伝えていかなければならないと訴えました。

 「沖縄の風」の伊波洋一参院議員は、米国の対中戦略のもと日本の国土が軍事要塞(ようさい)化されている状況を詳述。日中の経済的な関係を壊し、日本を戦場化する流れを「どうしても止めなければならない」と強調。日本の国益を無視して米国につき従い、大軍拡を進める岸田政権を批判し、今国会での奮闘を誓いました。

 リレートークでは、米田俊彦・お茶の水女子大学教員が、政府が10兆円の「大学ファンド」で数校の「国際卓越研究大学」を支援し、大学に事業成長を求める制度の問題を解説。核兵器と戦争のない世界をめざす高校生平和ゼミナールと、アルバイト先の企業と団体交渉を進める学生ユニオンが活動の成果を報告しました。

 集会は、誠実な歴史認識でアジアと世界の平和を見据えようと呼びかけるアピールを採択しました。


pageup