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2023年2月11日(土)

任命拒否撤回を要求

日本学術会議問題 塩川議員が追及

衆院内閣委

写真

(写真)質問する塩川鉄也議員=10日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員は10日の衆院内閣委員会で、日本学術会議に関する問題を取り上げ、会員を選考する際には会議の自主独立性を守るよう徹底し、菅政権以降の会員6人の任命拒否を撤回することを求めました。

 塩川氏は、世界各国で「アカデミー」を設置する際に不可欠とされる要件の一つが、会員選考における自主性・独立性だと強調。内閣府が提出しようとしている日本学術会議改定法案では、会員以外の者で構成される選考諮問委員会を新たに設置することになっており、「学術会議の会員候補者選考や選考の規則を定めるときに同委員会に諮問する仕組みだ。諮問委員会は誰が選ぶのか」とただしました。

 後藤茂之経済再生担当相は、詳細は検討中だとし「委員は学術会議会長が任命することを想定している」と初めて明らかにしました。

 塩川氏は、これまで軍事研究を否定する立場をとってきた学術会議を改造する狙いなどを指摘する声を真摯(しんし)に受け止める必要があると強調。後藤担当相は「今回の見直しにおいて、独立性に変更を加える考えは一切ない」と答えたのに対し、塩川氏は「学術会議の独立性をいうなら、6人の任命拒否を撤回すべきではないか」と迫りました。

 後藤担当相は「すでに決着済みだ」と言うのみでした。


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