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2023年2月8日(水)

平和外交求める意見書を

沖縄県議会に 石垣島の市民陳情

与那国島や宮古島の住民も

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(写真)県議会に陳情書を提出した経緯について記者会見する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」のメンバーら=7日、石垣市

 石垣島(沖縄県石垣市)の市民らは7日、尖閣諸島や台湾有事など日本と中国間をめぐる問題を平和外交に基づき解決するよう、政府に要請する「意見書」の可決を沖縄県議会に求めたことを明らかにしました。

 「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は陳情書で、「日中共同声明」(1972年)や、「日中平和友好条約」(78年)をあげ、「すべての紛争を平和的手段により解決し、武力または武力による威嚇に訴えないことを確認している」と強調。「この精神に立てば両国にかかわる問題を、外交的平和的手段により解決できるはず」だとしています。

 石垣島の住民に先立ち与那国島や宮古島の住民らも県議会にそれぞれ陳情。「日中政府間に考え方の相違はあったとしても、これまで重ねてきた外交成果にもとづいて問題解決を図るべきであり、そのことが安全の確保や安心につながる」などと訴えています。

 台湾や尖閣諸島に近接する石垣島などの先島諸島では、「偶発的な武力衝突により戦争へと拡大する恐怖を身近に感じている」などの不安の声があがっています。

 石垣島は3月までに島中央の平得大俣地区で陸上自衛隊駐屯地の運用を開始。地対艦・地対空ミサイル部隊の配備が予定されています。同島に住む「市民連絡会」事務局の藤井幸子さんは「わたしたちの島が戦場になるという危機感がある。そうならない選択をしてほしい。米軍基地は三沢(青森県)や横須賀(神奈川県)にもあり、沖縄だけの問題ではない」と強調しました。


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