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2023年2月7日(火)

インドネシア発電所汚職疑惑

出資国日本で追及を

現地NGOと岩渕氏懇談

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(写真)(右手前から)ドゥウィさん、波多江さんの説明を聞く岩渕氏=6日、参院議員会館

 日本共産党の岩渕友参院議員は6日、インドネシアの石炭火力発電所の拡張計画をめぐる贈収賄事件について、環境NGO「ワルヒ」のドゥウィ・サウンさん、国際環境NGO「FoEジャパン」の波多江秀枝さんと懇談しました。

 日本政府が全額出資する国際協力銀行(JBIC)が融資する同国チレボン県の石炭火力発電所拡張計画(試運転中)をめぐっては、認可した同県の元知事と建設を受注した韓国現代建設の間の贈収賄をインドネシア汚職撲滅委員会が捜査しています。

 ドゥウィさんは「他のマネーロンダリング事件は最高裁で有罪判決が出たが、チレボンの事件はまだだ。汚職撲滅委員会に捜査を進めるよう促す文書を出した。日本の国会でも追及してほしい」と述べました。

 FoEと岩渕氏は継続してこの問題で懇談しています。岩渕氏が2020年4月の参院決算委員会で贈収賄疑惑のある案件への融資を中止するべきだと求めたのに対し、政府は「(贈収賄が)決定した後検討したい」と答弁しています。岩渕氏は「同国では電力供給過剰が指摘されている。石炭火力発電への融資から撤退する国際的な流れにも逆行して貸し付けたJBICと日本政府の責任が問われる」と話しています。


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