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2023年2月7日(火)

米軍オスプレイ一部飛行停止

クラッチ不具合 部品交換で

 米軍事専門紙「ディフェンス・ニュース」(電子版)は5日、米国防総省高官の話として、米海兵隊と空軍、海軍が運用する垂直離着陸機オスプレイ約400機の一部について、エンジン関連の部品が交換されるまで飛行停止にすると報じました。

 昨年8月、米空軍のCV22オスプレイで、ローター(回転翼)のギアボックスとエンジンをつなぎ、動力を伝達するクラッチが何らかの原因で滑る「ハードクラッチ・エンゲージメント」(HCE)が発覚。今回の措置も、HCEへの対応の一環だと言います。

 HCEをめぐっては、米海兵隊総司令部が4日付で声明を発表。米国防総省の提案を受け入れ、HCEに関連する部品交換が完了するまで一部の機体を飛行停止するとしています。日本の防衛省にも6日までに通告しました。

 海兵隊は2010年からHCEの存在を認識していましたが、問題を放置したまま、これまでは飛行を継続してきました。

 ただ、「運用上の理由」から、飛行停止される機数や期間は明らかにしていません。また、部品交換は順次行われるため、対象となった機種以外は通常通りの訓練や作戦を行うとしています。

 日本国内には、普天間基地(沖縄県宜野湾市)に米海兵隊のMV22が24機、横田基地(東京都福生市など)に米空軍のCV22が6機、配備されています。

県民の不安 払しょくされず

沖縄 デニー知事がコメント

 沖縄県の玉城デニー知事は6日、県庁での会見で、オスプレイの飛行停止について「これまでも建白書の精神に基づき配備に反対を表明してきた」と指摘しました。昨年にも米空軍のCV22オスプレイが安全上の問題で一時飛行停止したことにふれ「県民の不安は一向に払しょくされない」と強調しました。

 普天間基地所属の機体が部品交換・飛行停止の対象になるのかどうか詳細が明らかにされなければ「県民は不安を払しょくできるのかがあいまいなまま、見えないままだ」と述べ、沖縄防衛局に対し詳細な情報提供と適切な対応を求めていくとしました。


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