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2023年2月6日(月)

入党物語 日本共産党100年

政治変える学びともに

大学院生 石田聡さん(23)仮名

 「まわりの青年に、生活が苦しいという社会への不満を感じますが、政治に興味がないとも感じます。政治に幻滅し、何も期待していない。それをどうすれば、変えられるか」―。首都圏の大学院で政治学を学ぶ石田聡さん(仮名)はこう語ります。「ずっと研究室に閉じこもっていても政治は変えられない」と昨年9月、党創立100周年記念講演で入党しました。

 共産党を知るきっかけは高校生のころ。祖父母が購読していた「赤旗」日曜版を読んだことです。当時、集団的自衛権の行使を容認する解釈変更の閣議決定や、安保法制に反対するたたかいが広がる中、政府の姿勢に傲慢(ごうまん)さを感じていました。

顕治と百合子に

 大学入学後、「赤旗」に触れる機会はありませんでしたが、「地域に根差して活動し、政策的にブレることがない」と、共産党を応援していました。大学院進学で首都圏に引っ越すと、近所の共産党事務所で「赤旗」の一部売りを発見。買い求めたとき、民青同盟を紹介されました。社会問題を学べることやフードバンクなどボランティア活動にひかれ、昨年5月、民青に加盟しました。

 入党の誘いも受けていましたが、勉強に集中したいと断っていました。しかし、党創立100周年記念講演を聞き、「宮本顕治と宮本百合子の生き方に感動しました。迫害される下でも信念を貫き通した。二人の生き方は今の時代を照らす光になる」と思いました。記念講演直後、吉良よし子参院議員から「若い世代を党に迎える力になってほしい」と言われたことにも背中を押されました。

 大学生のとき、ナチスの戦争犯罪の跡地をめぐるヨーロッパツアーに参加し、アウシュビッツ強制収容所などを見学しました。「一人ひとりの人間が固有性をはく奪され、人間扱いされずに殺された。それがわずか七十数年前に起こったということが衝撃でした」

岸田政権に怒り

 岸田自公政権に対して「安全保障や原発という、国家の根幹に関わる重要な政策を、年末のドサクサに紛れて転換してしまった」と怒りと危機感を持っています。

 昨秋、受験生・新入生の歓迎運動にも参加し、民青の仲間を迎えました。「新入生の中にも、何かしらの不満を抱えている人は多くいると思う。そういう人に参加してもらって、今の社会についてともに学んでいきたい」と語ります。


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