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2023年2月3日(金)

フェミ科研費控訴審結審

原告“性への抑圧とたたかう”

大阪高裁

5月に判決

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(写真)「フェミ科研費裁判」控訴審の結審を受け、報告集会で発言する原告ら=2日、大阪市中央公会堂

 科学研究費助成事業(科研費)の助成を受けた、日本軍「慰安婦」問題や女性運動をテーマにした研究について、自民党衆院議員の杉田水脈氏が自身のSNSやインターネットTVなどでくり返し誹謗(ひぼう)中傷したことで名誉を毀損(きそん)されたとして、共同研究者4人が杉田氏に損害賠償などを求めた訴訟(フェミ科研費裁判)の控訴審第2回期日が2日、大阪高裁で開かれ、結審しました。判決は5月30日。

 閉廷後、大阪市中央公会堂で開かれた報告集会で、原告のひとりである牟田和恵大阪大学名誉教授は、「この裁判は私たち原告個別の問題ではなく、学問への政治介入、性への抑圧とたたかっている裁判であるということを心に刻んで、判決まで引き続き活動していきたい」と述べました。

 弁護団と原告による発言のあと、ライターの小川たまか氏、大阪のフラワーデモで活動している女性らが発言。娘が性暴力を受けて裁判をたたかったという女性は、「杉田氏の発言は、ジェンダー平等を求めて立ち上がったすべての人に対する攻撃。フラワーデモでこの裁判について伝えたい」と語りました。

 杉田氏は、女性や性的少数者に対する差別発言をくり返してきたことなどを批判され、昨年末に総務政務官を更迭されています。


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