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2023年2月3日(金)

きょうの潮流

 2月1日は、国の制度として窓口負担が無料だった“老人医療”が有料化されて40年の日です。強行された75歳以上の医療費窓口負担の2割化を中止させる決意の日として、全国をオンラインで結んで高齢者が参院議員会館に集まりました。合言葉は「この日を忘れない」「年齢でいのちの差別は許さない」です▼全国保険医団体連合会の代表は窓口2割化アンケートの中間結果を報告。コロナの感染拡大と物価高騰、上がらない年金の三重苦のなかで、「過去半年以内に経済的理由で受診を控えている」との回答が2割近くに▼「学習と怒りの組織化が大事です。老人クラブや公団自治協と協力し、広域連合議会への陳情で神奈川選出の野党議員15人が紹介議員になった」との報告も▼もともと、“老人医療”無料化は幅広い都民要求の一つとして、美濃部亮吉革新都知事が公約して1969年実現。革新自治体の広がりと各地の住民運動で、老人医療無料制度を73年12月に勝ち取りました▼今も70歳以上の高齢者の医療費を自治体が負担しているのは東京都日の出町です。後期高齢者の場合、医療費を償還払いながら全額町が負担。町が負担する医療費は1人平均で4万1763円(2021年度)です。担当課は「日の出町の発展に貢献した高齢者に報いるために設けた制度です」と▼平和を何よりも大切にする日本国憲法の下、戦災復興と高度成長を支えた高齢者。それに報いるためにもいのちと暮らし守る政治実現へ、世代を超え共同したい。


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