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2023年2月2日(木)

首相 具体策何ら答えず

安保大転換・子育て 穀田国対委員長が批判

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(写真)記者会見する穀田恵二国対委員長=1日、国会内

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は1日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相の衆院予算委員会での答弁姿勢について、「安保政策の大転換、『異次元の少子化対策』の中身が問われているが、これについて首相は全く答えていない」と批判しました。

 穀田氏は、日本共産党の志位和夫委員長が1月31日の予算委員会で、米軍と自衛隊が融合するように一体化して行使する「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)の問題についてただしたのに対し、首相は「わが国がIAMDに統合されることはない」と何の根拠もなく強弁するだけで、まともに答えなかったと指摘しました。

 また、2022年3月の衆院外務委員会での自身の質問への答弁に言及。航空自衛隊が参加する在日米軍との共同演習について、在日米軍司令部が、相手国領域で攻撃する「攻勢対航空訓練を行う」と発表文書で記しており、「米軍と一体となり攻勢対航空訓練を行っている」と追及したものの、「首相の答弁は、そういう事実に対して全く無責任だ」と厳しく批判しました。

 穀田氏はさらに、「次元の異なる少子化対策」について首相が「個別の対策を用意するだけでは結果につながらない」「男性や企業、高齢者や独身の人なども巻き込んだ政策を進めていく」などと述べているのは、「極めて重大な答弁だ」と指摘。「子育て、少子化対策、教育費の問題は一つひとつの具体策こそ大事だ。それらをなんら示さずに、“国民全体に負担させる新たな雰囲気づくり”として、増税さえ示唆するなど許されない」と重ねて批判しました。


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