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2023年2月1日(水)

「仕事成り立たない」

辺野古抗告訴訟 ダイビング業者陳述

那覇地裁

写真

(写真)裁判勝利に向け、団結頑張ろうを三唱する原告の人たち=31日、那覇地裁前

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う沖縄防衛局の設計変更申請を不承認とした玉城デニー県知事の決定について、国土交通相が取り消したのは違法だとして、辺野古の住民らが不承認の効力の回復を求めた抗告訴訟の第2回口頭弁論が31日、那覇地裁(福渡裕貴裁判長)でありました。

 那覇市でダイビングショップを営み、辺野古・大浦湾に潜る多くのダイビング客を案内してきた原告(51)が意見陳述しました。

 原告は、大浦湾で軟弱地盤の改良工事が行われれば、マヨネーズ状の泥による濁りで湾全体が覆い尽くされてしまうと指摘。汚濁防止膜を張り巡らせても泥混じりの海水拡散は防止できず、沖縄本島でも屈指のサンゴ群が死滅の道をたどることになるとして、「ダイビング業、グラスボート業は仕事として成り立たなくなってしまう」と訴えました。

 原告側代理人の川津知大弁護士は、国側が埋め立て工法の変更そのものによって、生命・身体・財産などの権利を侵害される住民でなければ、裁判を提起する資格(原告適格)がないと主張していることに反論。行政事件訴訟法が原告適格を広く認める趣旨で改正されたことを指摘し、新基地ができることで騒音被害などを受ける住民は原告に認められるべきだと強調しました。


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