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2023年2月1日(水)

きょうの潮流

 草の根の活動にアンテナを張り、小さな声を届ける取材スタンスが筋肉となっていて、お作法的な取材で終わらない。生活者の目線に立って報道をしてくれるメディアだと日々実感▼「STOP!インボイス」の呼びかけ人でライターの小泉なつみさんが「赤旗」創刊95周年に寄せてくれた談話です。小さな声を届ける―それは戦前の創刊時から受け継がれる本紙の存在意義でもあるでしょう▼天皇制支配のもと、非合法の出版物として出発した「赤旗」は真実をいかに伝えるかというジャーナリズムの根本をもって生まれた新聞でした。日本が侵略戦争につきすすみ、すべてのメディアが権力になびいていくなかで、「戦争に反対して戦え!」(1928年5月3日付)の見出しを堂々と掲げました▼戦後も武装した自衛隊を海外に派兵するPKO法をめぐり、先導役や及び腰のメディアにたいして、憲法の平和原則をふみにじるものと徹底した反対のキャンペーンを続けました▼当時、マスコミ論を専門とした塚本三夫中央大教授はこう語っていました。「『赤旗』は歴史の節目、曲がり角で弾圧のあらしに抗し、権力による反共宣伝に屈せず、民主・進歩の方向を主張して論陣を張ってきた」▼いままた歴史の転換点が訪れています。大軍拡か、平和の道か。展望はどこにあるのか。読者からはこんな声が届いています。「赤旗」は考えていく希望、理性のかがり火を消すな。小さな声は、やがて大きな声となって世を包み込む。歴史の証明です。


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