2023年1月28日(土)
塩川氏「統計法基づく役割を」
仁比氏「予備費の検査に問題」
衆参議運委 検査官任命で質疑
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衆参議院運営委員会は26日、田中弥生検査官の任命同意に関する質疑をそれぞれ行いました。日本共産党の塩川鉄也衆院議員は、国土交通省による統計の書き換え問題を取り上げました。
塩川氏は、同問題で共産党の宮本岳志衆院議員が昨年2月の総務委員会で、会計検査院は国交省の二重計上を分からなかったとしているが、「分からなかったということですむのか」と指摘したことを示し、「どう受け止めるのか」とただしました。
田中氏は、「特定の統計調査の集計方法が、統計にどういう影響があったのかという分析はしておらず、二重計上は把握していない」と答えました。
塩川氏は、統計法は「公的統計が国民にとって合理的な意思決定を行うための基盤となる重要な情報」と規定しているとして「同法に基づく行政目的が達成したかどうかまで踏み込むことが会計検査院の本来の役割」と述べました。
仁比聡平参院議員は、使い道があらかじめ決められていないにもかかわらず巨額が計上されるようになった予備費について質問。積算根拠も明らかにしていない、国会への説明も非公開などの問題点をあげ、「財務省は、予備費は当初予算、補正予算に溶け込んで執行されているとまで述べている。執行されている予備費の検査はできるのか」と質問。田中氏は、「区分管理されたものを検査している」などと答弁。仁比氏は、「区分管理は一部にすぎず、大問題だ。これを繰り返せば憲法や財政民主主義を没却するものだ」と主張しました。










