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2023年1月27日(金)

スパイ衛星打ち上げ

18基目 運用実態は非公開

内閣官房

 三菱重工業は26日午前10時50分、政府の情報収集衛星「レーダ7号機」を、鹿児島県にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターからH2Aロケット46号機で打ち上げました。衛星は予定の軌道に投入されました。情報収集衛星は、内閣官房が運用し、データを防衛省や公安調査庁が利用する軍事スパイ衛星です。2003年の初の打ち上げ以来、実証機や運用を終了したものを含めて今回で18基目。このほか2基の打ち上げに失敗しています。

 同衛星には、昼間の晴れたときに地球上の物体を監視する「光学衛星」と夜や曇りでも使える「レーダ衛星」があります。各2基の4基体制で、地球上のどの地点もそれぞれ1日1回以上撮影できるとしています。性能や運用実態、撮影画像などは非公開で、一部は「特定秘密」に指定されています。

 現在運用中のものは設計寿命を超えたものを含めて、光学5~7号機、レーダ3~6号機と予備機のほか、データを中継して地上局に効率よく送る「データ中継衛星」1号機の計9基。今回打ち上げたレーダ7号機が加わり計10基となります。

 政府は、4基体制に加えて、撮影機会を増やして船団や車両群の移動などを監視するための「時間軸多様化衛星」4基、データ中継衛星2基を含む10基体制の整備を計画しています。


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