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2023年1月27日(金)

「独立した役割」強調

学術会議会長メッセージ

写真

(写真)動画で社会に向けてメッセージを送る梶田会長

 政府が今国会で日本学術会議の独立性を侵害する法改悪を狙っている問題で、政府方針の再考を求めている学術会議の梶田隆章会長は26日、学術会議の活動を知ってもらうための社会に向けたメッセージ「対話の始まりとして」を動画で公開しました。

 梶田氏は動画で、学術会議のあり方が大きな岐路に立たされていると危機感を表明した上で、学術会議の活動と役割を解説しています。

 がん診療、国土開発、DNA分子組み換え研究、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量の実質ゼロ)などを例に挙げながら、学術会議は1949年の設立以来、ほぼ全ての学術分野の専門家が集まり、あらゆる課題について提言や情報発信をしてきたと説明。科学的知識は、政治や経済と全く異なる発想で有益な視点を提供でき、「時には危うい未来に進む歩みを止める力になる」と述べ、政府から「独立していなければならない理由」を強調しています。

 気候変動、エネルギー、少子化、食糧問題など多くの世界的課題が存在する今、新たな未来社会を模索しなければならない時であり、「学術会議は学術的な見地から独立した立場で意見を述べる責任を負っている」と主張。「社会の皆さんと対話しながら明るい未来を開くために活動を進めていきたい」と訴えています。

 動画は学術会議のホームページから見ることができます。


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