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2023年1月26日(木)

凍りつく日常

電気・水・鍵・車すべて使えない

「経験ない」雪・強風

 「10年に1度」とされる強烈な寒気が列島上空に流れ込んだ影響で25日、北海道から九州の広い範囲で暴風雪となりました。各地で今季最低気温を記録。水道の凍結や停電など、市民生活にも大きな影響が出ました。寒気の影響は同日以降も続くとされます。


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(写真)大雪で凍結した路面。スリップして中央分離帯に乗り上げたとみられる車=25日、京都市(京都府・岡本大介撮影)

 「猛吹雪で、車で出ても視界が真っ白で周囲が見えなかった」

 山形県鶴岡市。日本共産党鶴岡地区委員会常任委員の梅木威さん(64)によると、この日午後の積雪は10センチメートルほどですが「強風で、降った雪がまた舞い上がる」といいます。

 この日、同市内では1月の観測史上最低の氷点下6・3度を記録。「雪より、低温がつらい」

 事務所のトイレでは配管の水が凍ったとみられ、水が出ない状態に。凍結防止のため流しの水道から少量ずつ水を流しておいたところ、「朝、事務所に出たら蛇口から15センチほど、つらら状の氷ができていた」といいます。

 実家の家族から「鍵が開かない」と連絡がありました。鍵穴が凍り付いていたらしく、「鍵をライターであぶって開けた」といいます。

 福井県内では24日、最大瞬間風速28・9メートルを観測。党県常任委員の谷口英子さん(65)=福井市=は「横風と雪で、事務所から車に乗るまでの短い時間でも外にいるのがきつかった。ここまで強い風と雪はこれまであまり経験がない」と語ります。自宅の屋外にある水道は凍結しました。

 「ふわふわとした大量の雪がワーッと飛び交い、5~10メートル先までしか見えなかった。車の運転が怖く時速20キロほどで走った」

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(写真)路肩から落ちた軽トラック=25日、鳥取県大山町(大森正治党町議提供、一部加工)

 鳥取県大山町でも、市民生活に影響が出ました。日本共産党の大森正治町議が町役場に確認したところ、町内では小中高校の休校が相次いでいます。25日午後時点で、約2500戸が停電。水道、ガスに関する被害はありませんでした。

 同町議は「昨日は道路が大渋滞して、田んぼや路肩に突っ込んだ車を数台見かけた。雪だけでなく強風だったので、吹雪で運転を誤ったのだと思う」と語りました。


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