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2023年1月26日(木)

安保3文書改定「大歓迎」

前米軍司令官が講演

 デービッドソン前米インド太平洋軍司令官は25日、東京都内で講演し、日本の安保3文書改定を「大歓迎だ」とした上で、「日米の国家安全保障戦略や国家防衛戦略が収れんされ、同盟の発展の道筋ができたのは重要だ」と強調しました。

 デービッドソン氏は軍事費の国内総生産(GDP)比2%への増額や敵基地攻撃能力(「反撃能力」)の保有などを3文書に明記したことを評価。「この1年間は、60年の日米同盟の歴史において最も重要な進化の年になった」と語りました。一方で「早くやらなければならない」と述べ、安保3文書の早急な実行を要求しました。

 討論で日米で必要な連携について問われたデービッドソン氏は、統合司令部の創設に言及。「反撃能力を行使するには宇宙やサイバーが重要だ。統合司令部には陸海空だけでなく宇宙やサイバーの分野も入れる必要がある」と述べました。

 また、司令官在任中の21年に米上院軍事委員会で中国が「6年以内」に台湾侵攻に踏み切る恐れがあると証言したことについて、「当時は普遍的に受け入れられなかったが、(ロシアによるウクライナ侵略を受け)反響を呼ぶようになった」と述べ、認識は変わっていないとの見解を示しました。


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