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2023年1月25日(水)

「戦争への道許さず」声明・談話

9条の会

 日本国憲法を守り発展させようと呼びかける九条の会の事務局は23日、岸田政権が狙う大軍拡と改憲は「アジアと日本を戦争に巻き込む道」だと主張し、「絶対に許さないという声で、国会を取り囲みましょう」と訴える声明を発表しました。

 声明は、自民党政権が続けてきた「専守防衛」の路線を蹂躙(じゅうりん)する岸田政権の二つの企てとして、敵基地攻撃能力の保有を柱とする大軍拡と憲法9条の明文改憲をあげ、同日召集された通常国会は「今後の日本の進路を左右する重大な対決の場」だと強調しています。

 岸田政権が安保3文書を改定し、日米首脳会談で「国会に諮らないまま『防衛力の抜本的強化』と『そのための予算拡充』をアメリカに約束した」ことなどは「憲法9条の理念を真っ向から踏みにじる暴挙」であり、「立憲主義の重大な侵犯」だと批判しています。

 声明は、岸田文雄首相が憲法9条自体を改変する明文改憲を、大軍拡予算の審議と並行して、日本維新の会などの協力を得つつ進めようとしていると強調。2016年以降、改憲勢力が衆参両院の3分の2以上の議席を占めていても、市民と立憲野党の共闘で安倍改憲を阻んできたとして、「この力に確信を持ち、地域、草の根から、戦争NO!の声をあげましょう」と呼びかけています。

全国革新懇

 全国革新懇代表世話人会は23日、岸田政権の大軍拡に反対する、談話「平和、くらしを壊す『安保3文書』具体化はやめ、『平和の準備』を」を発表しました。

 談話は、23日に開会した通常国会は、平和か戦争かの歴史的岐路に開催される国会だとして、「戦争の準備ではなく平和の準備を」の世論と運動を強め、岸田政権の暴走政治にストップをかけるために力を寄せ合おうと呼びかけています。

 「安保3文書」は、「違憲の安保法制(戦争法)を装備と態勢の面から実行段階に引き上げ、日米の軍事的一体化を一気に進めるもの」だと指摘。日本が再び戦場となる危険性を高めるもので、絶対に認められないと断じています。

 また、「安保3文書」が、軍事分野での官民学の連携強化、武器の海外輸出、港湾・空港の軍事使用、国民の安全保障への理解促進にも触れるなど、「『平和国家としてのこの国のあり方』の大転換をめざすもの」だと指摘。それらの点からも、「国民に信を問わずに具体化してはならない」と強調しています。

 最後に、「安保3文書」の閣議決定を撤回し、対話と外交による戦争の回避、平和の準備に力を注ぐことを政府に要求。地域・草の根から、たたかいのうねりを起こそうと呼びかけています。


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