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2023年1月25日(水)

きょうの潮流

 「スキマ植物」を知り、この1年は他者(生き物)を気遣いながら過ごすことができました。これからも「しんぶん赤旗」を楽しみに読むことにします▼今月からカラー企画になった、くらし家庭面の連載「街のスキマ植物」への感想です。コンクリートや植え込みの隙間、フェンス沿い、公園・空き地など生活の範囲内で見られる植物が登場。あえて競争しない戦略を取ったり、葉を下に向けて猛暑をしのいだり、風任せで種を飛ばしたりと、生き延びる姿はなんともたくましい▼筆者である瀬尾一樹さんの植物観察のきっかけは「ぼくの歩く道に知らない草がある」と勉強を始めたことでした。友達の顔が遠くからでもわかるのと一緒で「花が咲いていなくてもだんだんわかるようになってきた」と。文章にいとおしさがあふれています▼その魅力を広げたいと、公式インスタグラム「赤旗制作中」とのコラボ企画もアップされています。1月は「瀬尾一樹さんと歩く街のスキマ植物 代々木・冬」。ヒメスミレ、キカラスウリ、ヘビイチゴ、オリヅルランなど、38種類のミニ植物図鑑です▼なぜ街中に多様な植物が?「それは工事や植木の移植、鉢植えなどで、いろいろな所から土が持ち込まれているから」と瀬尾さん。道一本違うだけで全然違う植物がいることも。環境への影響も考えさせられます▼普段は気づかない場所に、そっと息づくスキマ植物。気持ちがざわざわする出来事の多い昨今、ちょっと足を止め視線を落としてみませんか。


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