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2023年1月22日(日)

“軍拡病治療”しよう

9条の会・医療者の会 連続学習会

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(写真)9条の会・医療者の会の連続学習会を熱心に聞く参加者=21日、東京都千代田区

 9条改憲と憲法25条の生存権保障への攻撃に反対する「『九条の会』アピールを支持する医師・医学者の会」(9条の会・医療者の会)は21日、東京都千代田区で会場とオンラインで全国を結ぶ連続学習会の第1回を開きました。約110人が参加、視聴しました。

 「戦争・9条・医療~私が伝えたいこと~」をテーマに、群星(むりぶし)沖縄臨床研修センターの徳田安春センター長が講演しました。

 徳田氏は、米軍にひどい暮らしを強いられた沖縄が、日本に復帰したのは「日本国憲法があるからだ」と強調。辺野古の米軍新基地建設の動きにふれ、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の憲法の三つの柱が尊重されているとはいえないと厳しく批判しました。

 師でもある同会の呼びかけ人の1人、故日野原重明医師が、▽医師にとって最も重要なこととして「戦争をさせない」▽戦争に向かう動きに対して強い抵抗「非戦」が必要▽「自衛隊を世界的な災害救助隊」にする―ことを提言していたと紹介しました。

 軍事基地で起こる暴力、事故、騒音、汚染などをあげ、軍事基地と戦争は健康問題につながると指摘。「軍事研究ではなく“軍拡病治療”が大事」と力説しました。

 参加者が「沈黙は賛同」というが無関心な人にどう接近するかと質問。徳田氏は「日本は同調圧力が強い。だからこそ常に声を上げて、いい続けること。『非戦』の言論を広げ続けることが重要」と応じました。

 同会は2004年発足。現在、4千人超の医師らが賛同。1万人をめざし、学習会を企画しました。次回は2月19日の予定。


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