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2023年1月22日(日)

ミサイル想定避難実施

那覇 市民「訓練よりも外交を」

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(写真)手作りのメッセージカードを掲げ、シュプレヒコールする人たち=21日、那覇市

 那覇市は21日、弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練を同市内で実施しました。訓練が行われた同市銘苅(めかる)地域の公共施設前には、訓練に反対する市民団体の呼びかけで約50人の市民が自主的に集結。大軍拡で戦争準備を進める国と一体の訓練だとして、「訓練で市民は守れない」「ミサイル訓練よりも外交努力を」とシュプレヒコールしました。

 「X国から弾道ミサイルが発射された」として、午前10時すぎから住民約90人が公共施設の地下駐車場に避難。座りこんで頭を手で覆うなどしました。同市で弾道ミサイル飛来を想定した避難訓練が行われたのは初めて。

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(写真)弾道ミサイルの飛来を想定して地下に避難する住民ら=21日、那覇市

 集会を開いたのは「那覇市の国民保護訓練に反対する会」。集まった市民は、「戦争準備のヒナン訓練中止」と書かれたメッセージカードなどを手作りで持ち寄り、アピールしました。

 銘苅地域に住む女性(74)は「避難訓練をするというチラシを見てびっくりし、沖縄戦体験者だった母が『戦争というのは政府が起こして、国民が何も分からないうちにやってくる。気をつけなさい』と繰り返していたのを思い出しました。子や孫たちの未来を戦争の時代にさせたくない」と語りました。

 子どもを連れて参加した女性(53)は「戦争への準備が進むほど、間違いなく子どもや弱い立場の人たちのことを考えてくれないようになる。一人ひとりが声を上げていかなければ」と話しました。


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