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2023年1月20日(金)

万博準備で保健所職員削減?

来年度 大阪府が検討

コロナ死者 全国最悪のなか

 新型コロナによる死者数が人数でも人口比でも全国最悪、「第8波」到来で保健所業務がひっ迫している大阪府で来年度、大阪・関西万博準備の人員確保のために保健所まで対象に行政職員が減らされようとしていることが19日までにわかりました。大阪府関係職員労働組合(府職労・小松康則委員長)は「断じて許されない」と吉村洋文知事に撤回を求めています。

 府は来年度、万博を中心とした「特定の重要課題」に重点的に人員を配置するとして各部局1%(全体で40人)を目標に行政職員を減らすとしています。保健所に関してもコロナ対応以外の行政職員は対象となる可能性はあるとしています。

 府職労は、コロナ禍の3年間、保健所では過労死ラインを超えて働かざるを得ないなどの事態が放置され、病休や退職に追い込まれた職員も少なくないと告発。現状でも職員は不足しており今後の状況が予測できないもとで府は、今年度に府内9カ所の保健所に1人ずつ配置した行政職員も削減の対象としているとしています。

 府職労は「職員だけでなく府民の命や健康にかかわる問題」だと強調し、削減目標を撤回し、職員の命と健康を守り、過重労働解消に必要な職員定数増を行うよう求めています。


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