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2023年1月19日(木)

「三つのカギ」握って奮闘を

統一地方選勝利へ 志位委員長訴え

千葉

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(写真)志位和夫委員長(壇上中央)とともに「団結頑張ろう」と意思を固めあう予定候補者と参加者=18日、千葉市中央区

 日本共産党千葉県委員会は18日、志位和夫委員長を迎えた党と後援会の全県決起集会を千葉市内で開きました。「強く大きな党をつくり選挙で勝利しよう」と、熱気に包まれ、会場は満杯。志位氏は、第7回中央委員会総会で、今年の党の最大の仕事として「130%の党」をつくる決意を固め、そのために「全党の支部・グループへの手紙」を出したことを報告し、千葉県が先頭にたって実践しようと呼びかけました。

 統一地方選の予定候補が紹介され、代表して加藤英雄県議、かばさわ洋平千葉市議、岩井友子船橋市議が決意を表明し、衆院千葉5区(市川市、浦安市)補欠選挙をたたかう、さいとう和子予定候補が支持を訴えました。

 冒頭、志位氏は、なぜ「手紙」を届けたのかについて、「大先輩の取り組みに学んだ」と強調。戦後の日本共産党の組織づくりは、「50年問題」の誤りを克服し、党を統一したもとで、1959年の第7回大会6中総で全党員に「党勢を倍加しよう」という「手紙」を送ったことが出発点になっていると語り、「かつての先輩たちの挑戦を今の情勢のもとでやり抜こうというのが今度の呼びかけです。強く大きな党をつくり、統一地方選挙で勝利し、総選挙でも勝利しましょう」と訴えました。

 統一地方選に話を進めた志位氏は、県議選で現有2議席絶対確保と5議席への前進、政令千葉市議選での現有6議席確保と議席増、後半戦での全員勝利を呼びかけ、千葉5区補選での、さいとう予定候補の勝利を訴え。その上で、「勝利をかちとる三つのカギ」を語りました。

 第一のカギは、千葉県の党地方議員団の抜群の値打ちを有権者の中に広げぬくことです。

 志位氏は、県政でも千葉市政でも「オール与党」議会の中で、日本共産党議員団の役割が際立っていると指摘し、三つの値打ちを話しました。

 一つ目は、議会の中では少数でも、住民の声を議会に届け、建設的な提案で政治を前に動かしてきたことです。

 志位氏は、党県議団が、新型コロナ対策での、検査拡充や、教員不足の問題で具体的成果を勝ち取っていることを紹介しました。

 千葉市議団についても、学校教室へのエアコン設置を求め続け、完了させた実績や、子どもの医療費助成制度で市政を動かしていると強調しました。

 二つ目は、地方自治体のゆがみを大本からただす立場に立っていることです。

 千葉県内では建設中、具体化・構想中も含め五つの巨大道路計画があり、建設中の二つの道路―圏央道、北千葉道路だけで2022年度に63億円もの県費がつぎ込まれていると告発。党県議団が巨大開発優先から暮らし最優先の予算組み替えを提案していると紹介しました。

 三つ目は、国の悪い政治の押し付けから県民・市民を守る「防波堤」の働きです。

 国の号令に従って、「地域医療構想」の名での急性期ベッドの削減、国保料の引き上げを進める県政を批判し、「日本共産党を伸ばして、病床削減から拡充へ、国保の子どもの『均等割』を廃止し国保料を大幅に引き下げよう」と訴えると大きな拍手が湧き起こりました。

 第二のカギは、岸田政権と正面対決し、道理ある対案を示す日本共産党の姿を広げぬくことです。

 志位氏は、岸田政権がタガが外れたような暴走を始めていると批判し、「戦後最悪の政権に日本のかじ取りを任せるわけにはいかない」として、内閣総辞職を求めました。

 志位氏は、岸田政権の敵基地攻撃能力保有と大軍拡の方針について、岸田文雄首相が会見で「米国から全面支持を得られた」「次は国会論戦を通じて国民に説明を徹底する」と述べたことに触れ、「順序が違う。その自覚が全くないのが恐ろしい」と批判しました。

 一方で、「潮の流れの変化を感じる」として、著名人や自民党の重鎮から大軍拡に警鐘を鳴らす声が上がっていること、世論調査でも大軍拡反対が上回ってきていることを示し、「『岸田政権の大軍拡反対』の一点で国民的多数派をつくり、大逆流を打ち破ろう」と訴えました。

 そのうえで、憲法9条を生かして東アジアに平和をつくる日本共産党の「外交ビジョン」を紹介。故・加藤周一さんの言葉を引きながら「平和を望むならば平和の準備こそすべきです」と力を込めました。

 暮らしと経済の問題で志位氏は、日本共産党が発表した「物価高騰から暮らしと経済を立て直す緊急提案」について、中心点を訴えました。

 第三のカギは、強く大きな党をつくりながら選挙をたたかい抜くことです。

 志位氏は、「折り入ってのお願いがあります」と切り出し、「130%の党」をつくることを目指す「中間目標」として、3月末までに4年前の水準の回復・突破をやり切ることを訴え。千葉では党員786人、日刊紙読者907人、日曜版読者3574人の前進が必要だと述べました。

 志位氏は、2000年に千葉県委員会が発行した冊子―『日本共産党とともに、私の五十年史』を掲げ、当時50年党員だった党員の手記がつづられていると紹介し、「千葉県の党組織の土台をつくってきた懐かしい先輩たちの手記、私の父の手記もあります。この時の初心に戻って強く大きな党をつくりたい」と熱く訴え。党勢拡大を最大の任務にすえることを重ねて強調し、「強く大きな党をつくりながら選挙戦をたたかい、選挙に勝ち、さらに強く大きな党をつくりましょう」と呼びかけると参加者は大きな拍手で応えました。参加者は団結ガンバローで決意を固めました。

予定候補者が決意

 決起集会で、統一地方選予定候補らが決意表明しました。

 加藤英雄県議予定候補は「党を大きくして、県民の命を守る共産党の5議席を必ず勝ち取る」、かばさわ洋平千葉市議予定候補は「7議席奪還し、多様な要求に寄り添い実現に奮闘する」と力を込めました。

 岩井友子船橋市議予定候補は「7人全員勝利し、市民の願いをまっすぐ市政に届ける」と力説しました。

 さらに、さいとう和子衆院千葉5区予定候補は「不戦を誓った憲法9条をかなぐり捨てて戦争に向かう岸田政権に、ともにノーの声を突きつけよう」と訴えました。

 小倉忠平県委員長はあいさつの冒頭、元県書記長の逮捕、除名処分について陳謝しました。


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