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2023年1月18日(水)

阪神・淡路大震災28年

被災者支援 地域格差を批判

神戸でメモリアル集会 山下氏あいさつ

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(写真)犠牲者を追悼する人たち=17日、神戸市長田区

 「災害被災者の暮らし再建へ生活保障制度の抜本的拡充を」テーマに、阪神・淡路大震災から28年たった17日、神戸市長田区でメモリアル集会が行われました。主催は阪神・淡路大震災救援・復興兵庫復興県民会議。126人が参加しました。

 熊本学園大学の高林秀明教授が、「熊本地震6年・熊本豪雨2年の被災者の生活再建と支援制度の課題」について記念講演しました。県が進める「創造的復興」は、住民不在のまま大規模開発が行われる一方、借上型仮設住宅に入居した住民が被災者支援やコミュニティーから孤立していると指摘。被災者生活再建支援法の支援金も家屋再建には不足しているうえに、水害の被害判定にも課題があると話しました。

 借上復興住宅弁護団の吉田維一弁護士は、借上復興住宅追い出し裁判で見た転居者の生活について報告。宝塚市や伊丹市は災害復興住宅に継続して入居できたのに対し、西宮市・神戸市が借上復興住宅の入居者を追い出してきたと話し、被災時に住んでいた自治体によって被災者支援に格差があると批判しました。また、高齢者は転居で負荷がかかると述べ、健康被害の実例を紹介しました。

 日本共産党からは山下芳生副委員長・参院議員が参加。震災の年に初当選し、国会で被災者の補償を求める中で「被災地で取り組まれた運動が世論を動かし、被災者生活再建支援法ができた」と述べ、「被災地の声と実態が私たち議員にエネルギーを注入してくれた」と連帯のあいさつをしました。


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