2023年1月16日(月)
きょうの潮流
出生数は過去最少の水準になった―。昨年末のニュースは衝撃的でした。新型コロナの影響があるでしょう。教育や福祉など子育てに関する費用負担が重いことも、大きな要因です▼前年は無償だった娘の都立高校授業料を、今期は負担しなければなりませんでした。わずかでも世帯収入が所得制限額を上回ったからですが、月額9900円は大きい▼その娘が受診した場合の窓口支払いは現在、3割負担。都の助成で、1回200円で通院できるのは中学生までだからです。都は4月から高校生まで対象を広げます。サッカーに励む中2の息子はケガが絶えません。中学卒業後の医療費負担を思うと頭が痛かったので、ホッと一息▼中学校の給食はありません。自宅から弁当持参か学校で予約した弁当です。体づくりのことも考えながらの毎朝の弁当づくりは手が抜けません。現在、全員が同じ給食を食べることのできない自治体は、都内で三つだけです。一方で、全国では学校給食の無償化をすすめる自治体が広がっており、大きな話題に▼どこに住むかで行政からの支援に格差が生じるのは、子どもの医療費助成でも。東京23区は4月から所得制限なしで高校生まで窓口負担をゼロに。うらやましいかぎりです▼ジブリ映画「となりのトトロ」の舞台となった八国山緑地をはじめ武蔵野のおもかげを多く残すわが街。豊かな自然だけでなく、経済的な心配をせずに子育てできるように―。統一地方選では、この願いを託せる人に、の声を広げたい。








