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2023年1月14日(土)

「130%の党」づくりと統一地方選必勝の関係について

――選対局長としての私の決意

選挙対策局長・書記局次長 中井作太郎

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 「地方選勝利が前面の総会だと思っていた」「『130%の党』づくりが今年最大の任務という提起に驚いた」――第7回中央委員会総会決定の熱く率直な討議と実践がはじまりました。

 3月末までの「中間目標」を必ずやりぬき、強く大きな党をつくりながら選挙戦をたたかいぬくことにこそ、勝利への最大の活路があります。統一地方選に勝利する新しい方針を打ち出した7中総決定を全党のものにして、今度こそ勝利する、私の率直な思いを訴えます。

候補者擁立のドラマ――「選挙どころではない」から始まって

 各地の討論では、「統一地方選挙も大変なのに、党勢の3割増は難しい」、「選挙準備の遅れから選対指導部、候補者のなかに焦りもある」など、7中総の提起への率直な感想が出されています。率直に意見を出し合い、幹部会報告の「組み立て」や結語に立ち返りつつ本音をぶつけあうなかで、今年の最大の任務が「130%の党」をつくることにあり、そうしなければ統一地方選挙に勝てないし、党の未来もないことが、深くつかまれて共通の決意へと変化してきています。

 私の強い実感でも、この間、候補者擁立の援助のために、全国各地の支部会議などに参加すると、どこでも最初に出される意見は、「選挙どころではない、うちの支部は風前のともしびだ」「配達・集金に追われ、候補者になる人はいない」というものでした。そこから真剣な議論がはじまり、100年の党の歴史をひきつぎ、住民の期待に応える党の責任を果たそうと議論をすすめ、党づくりを前進させようという決意が固まる中で、一人、そして一人と候補者が決まってきたのが実態です。そうした議論をへて、昨年8月以降、新たに216人の候補者が決まり勝利をめざして活動を開始しています。

 候補者擁立のドラマは、わが党が全国で直面している抜き差しならない危機を表しているとともに、それを克服する希望の両面を教えています。未決定の自治体で候補者をつくりだす力もここにあります。地方議員は党の自力そのものであり、党建設の根幹としての党員拡大の遅れの打開は、まさに緊急の課題だということが、全国にうかがっての私自身の率直な思いなのです。

幹部会での議論と、中央選対局の決意について

 7中総を準備する幹部会の議論は、緊張感に満ちた真剣なものでした。選挙勝利をめざす宣伝、組織活動それ自体に立ち遅れがあり、この間の延長線上では現有議席の確保どころか新たな空白議会をつくりかねない事態が率直に報告されました。選挙の諸課題を急いで打開することが求められています。

 その焦りもあって、幹部会では、討論のなかで、選挙戦と党勢拡大を同列に扱うべきではないかという趣旨の意見も出されました。それに対して、今年の三つの大仕事のうち、今年の最大の仕事は「130%の党」づくりであり、三つは決して並列で提起したものではないこと、かりに党建設と選挙活動を並列でとらえるなら、選挙が近づくにつれ党勢拡大は横に置かれることになり、それでは選挙に勝てないし、党の未来も開けないと、厳しく批判されました。結語で指摘された問題は、党本部の選対局にもあった問題だったことを率直にのべておきたいと思います。

 7中総決定をふまえて、中央選対局としても、党勢拡大で党の活力・自力を引き上げなければ、選挙の独自準備を前進・飛躍させることもできず、党の未来もきりひらかれないことを、深くとらえる討論となりました。従来型の活動では勝利を勝ちとることはできないからです。

 中央選対局として、7中総決定を文字通り貫いてこそ、当面の選挙勝利をつかめることを肝に銘じて、奮闘する決意です。

直近の中間地方選挙の結果から――党勢拡大なくして選挙勝利なし

 昨年末の西東京市議選は、中央も都委員会も特別に重視してたたかいました。論戦がかみ合い、力の集中もおこなわれましたが、市全体では、前回比で、党員が93・3%、「赤旗」日刊紙読者94・2%、日曜版読者89%に後退し、得票は94%、議席は4から3へ1議席を失いました。そのなかで大竹敦子候補の活動地域は、前回比で党員113%、日刊紙105%、日曜版100%の党勢でたたかい、得票を114%に前進させて3選をかちとりました。選挙の明暗を決した全党が生かすべき最大の教訓は党の自力づくりでした。

 この結果も受け、7中総を討議した東京の都委員会総会では、「130%の党」づくりが正面から議論されました。地区の常任委員会では「130%の党」づくりが正面から議論され、逡巡(しゅんじゅん)する意見も出ましたが「全読者を訪問して、折り入ってのお願いで入党を呼びかける、こういう選挙をやってこそ勝利できる。これを大河のような流れにするのかどうかが問われている」との発言も出されました。選挙に勝つには7中総決定の方向しかない。腹をくくり、ブレることなく貫くことが求められると痛感します。

 12月の茨城県議選をはじめ、昨年1年間の中間地方選の結果は、党員や読者など党勢拡大を前進させてたたかった選挙区は2割程度にすぎません。

 この数年来、国政選挙と地方選挙で議席と得票の後退が続いています。勝利するには、その根本にある党建設の後退を打開することが不可欠です。なぜ「130%の党」か、幹部会報告が解明した三つの死活的意義は、私が、選挙の現場で日々感じている思いとピッタリです。

 党員拡大を根幹にした党勢拡大なくして選挙勝利なし。これはこの間の経験からも、全党のみなさんが痛いほど感じておられることだと思います。腹をすえてやりぬこうではありませんか。

2月末までに「折り入って作戦」をやり抜き、党勢拡大と選挙活動の飛躍を

 もちろん、選挙勝利独自のとりくみをいま強力に推進し、飛躍させることが勝利にとって必要不可欠なことはいうまでもありません。

 それをやりぬく道は、「中間目標」(党員でも読者でも4年前の3月末の水準を回復・突破する)をやりぬくことをあらゆる党活動の“中軸”にすえて推進し、それと一体に、選挙勝利の課題を実践していくこと、とくに2月末までに「折り入って作戦」の総当たりをやりぬくことにあります。

 7中総決定では、この1、2月中にすべての後援会員、「赤旗」読者、支持者に1回目の「折り入って作戦」の総当たりをやりぬき、担い手を広げ、入党を訴え、読者拡大にとりくむことを訴えています。「折り入って作戦」と無数の「集い」を広げぬくことは、選挙勝利への組織戦のカナメになるとともに、選挙と党づくりを統一的に推進・発展させる大きな力となることは間違いありません。

 この大仕事をやりぬく最大の力は、どんなに遅くとも今月中に「全党の支部・グループへの手紙」をすべての支部が討議し、実践に踏み出すことです。「130%の党」づくりの歴史的意義を解明した「手紙」は、読んだ党員の心に響き、党中央と党員との気持ちが通いあうものです。「手紙」を読み討議すれば、「130%の党」をつくる意義、その条件と可能性、支部が直面する困難の打開方向、五つの具体的な活動の内容などが、よくわかります。

 7中総の「手紙」は、全党に大きな感動と活力をつくりだしつつあります。これこそ、党勢拡大と統一地方選勝利を相乗的に発展させ、党の未来を築く「希望の手紙」です。全党が最優先で「手紙」を読み、討議・具体化し、立ち上がりましょう。

 力のある党組織や「中間目標」が残りわずかなところは、期限を前倒しして、いち早く目標をやりぬき、この1月から全体をけん引する先進的な役割を発揮しましょう。

 私は選対局長として、全国のみなさんと力を合わせて候補者を支え、「130%の党」づくりと選挙勝利の諸課題をやりとげ、今度こそ勝利をつかみとる決意です。


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