2023年1月13日(金)
馬毛島基地工事 強行
鹿児島 西之表で集会
民意無視に抗議
![]() (写真)「戦争につながる基地はいらないぞ」とシュプレヒコールをあげる集会参加者=12日、鹿児島県西之表市 |
馬毛(まげ)島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転に伴う自衛隊基地建設計画をめぐり、防衛省は12日午後、基地の工事に着手しました。同省九州防衛局によると、人員と機材を同島に輸送し、島内の樹木の伐採を実施しました。
これを受けて、同市内で着工に抗議する集会が開かれました。集会を主催した「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の山内光典会長は「民意をまったく無視したやり方だ。防衛省に対し徹底して追及したい」と怒りを込めあいさつ。県護憲平和フォーラムの磨島昭広事務局長は、同市がある種子島には子や孫のことを思って反対している住民はたくさんいるとし、「(表立って)声を上げられない人たちのためにも私たちはここに立っている」と連帯のあいさつをしました。
無所属市議の宇野裕未さんは「くやしくてたまらないが、自然豊かな種子島で子育てを続けたい。そのためにも子どもたちにあきらめない姿を見せていきたい」と述べ、住民の一人は「力を合わせ一歩一歩でも工事が遠のくよう頑張りたい」と決意。別の住民は、建設は疑問・疑惑だらけだと告発し、「お金(交付金)は一瞬、自然は戻らない。将来を考えるなら、基地建設は中止しかない」と訴えました。
馬毛島基地は、対中国を念頭に南西諸島防衛の訓練・補給拠点に位置付けられています。工期は4年程度。FCLP実施に必要な滑走路などを1年半で建設する計画で、早ければ2025年度にも運用が開始される恐れがあります。









