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2023年1月10日(火)

コロナ死者 東京の1.6倍でもカジノ突き進む 維新政治終わらせる

たつみ氏 出馬の決意 4月の大阪知事選

「明るい会」会見

 大阪府の幅広い労組・民主団体や日本共産党で構成する「明るい民主大阪府政をつくる会」(「明るい会」)は7日、大阪市内で記者会見し、3月23日告示、4月9日投開票の大阪府知事選に無所属予定候補として、たつみコータロー(辰巳孝太郎)氏(46)=日本共産党元参院議員=を擁立すると発表しました。感動を呼んでいる、たつみ氏の決意表明(要旨)を紹介します。


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(写真)会見する、たつみ氏=7日、大阪市

 「明るい民主大阪府政をつくる会」と調印し、今春の知事選挙に立候補する決意を固めました。維新政治の暴走に居ても立ってもいられないという思いです。

 コロナによる死者が人口比で東京の約1・6倍の大阪で、何より必要なのは府民の命最優先の政治です。それにもかかわらず今、維新府政が進めようとしているのが、大阪にカジノを造ること。大阪の未来、子どもたちにカジノはいらない。人の不幸を踏み台にして大阪の経済の成長はあり得ない。大阪は中小企業の街です。この間減らされてきた中小企業支援の予算を拡充していくことこそ求められています。

 なぜこれほどまでにコロナの死者が出ているか、医療崩壊が続いているか、吉村府政はまともな説明をしていません。維新政治のもとで公務員バッシングが続けられ、現場に大鉈(おおなた)が振るわれました。コロナに対応する保健所は、人口比で大阪府は全国で最も少なく、保健師の数も下から2番目。検査拡充など対応が遅れたことで高齢者施設を中心に多くのクラスター(集団感染)が発生し、救える命が救えなくなってしまった。国の言いなりで急性期病床削減を進めてきたのも大阪府政です。カジノに突き進むのでなく、府民の命を守るためのコロナ対策を最優先にする政治を私は進めたい。

 そして、大阪の教育の現場が荒廃していることを私は実感してきました。教員不足は深刻で、先生になりたいという人がどんどん大阪から逃げてしまう。府立高校がどんどんつぶされ、母校がなくなってしまう。児童・生徒たちがテストでがんじがらめにされている。

 この息苦しい大阪を変えていきたい。大本には分断政治を進めてきた維新政治があると考えています。公務員と一般労働者を、生活困窮者とそうでない方を分断して対立させてきた。自己責任や受益者負担、維新政治に批判的な人たちをつるし上げる政治が10年以上、大阪で続いてきた。私はそういう維新政治を終わらせたい。

出馬「まったく迷いなし」

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(写真)花束を受け取る、たつみ氏=7日、大阪市北区

 記者会見で、たつみ氏は「(出馬要請に)迷いはなかったか」との質問に、即座に「まったくありません。ゼロ%です」と答えました。

 たつみ氏は「国会議員として6年間、主に安倍政治の暴走と対決してきました。その中で、補完勢力たる維新政治と国政でも対決してきました」として、大阪の教育問題や公立病院統廃合問題などを国会で取り上げてきたことを紹介。「今回、正面から維新政治を問える。大阪を変えていける。要請をいただきましたので、喜んでやりたい。まったく迷いはありません。ほんとにありがたい話です」ときっぱり述べました。

「明るい会」と、たつみ氏の政策(骨子)

 「明るい会」と、たつみ氏が掲げる政策(骨子)は次の通り。

(1)大阪カジノではなく、命と暮らし、福祉・医療を最優先にする大阪をめざします。

(2)府の経済政策の軸を、働く人の賃上げと雇用の確保、非正規労働者の均等待遇、中小企業支援の方向に転換します。

(3)子どもたちに寄り添う教育、安心して保育ができる子育て支援の大阪をつくります。

(4)気候危機の打開に向け、再エネ・省エネを大胆にすすめ、持続可能な社会と災害に強い大阪のまちづくりと真の経済成長へとつなげます。

(5)ジェンダー平等、だれもが個人の尊厳を守られ、多様性が尊重される大阪にします。

(6)府民の大阪から国にも堂々とものをいい、大阪の進路は府民が決める「府民が主役」の府政運営をします。

「最高の候補」「全力応援」 全国から歓迎

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(写真)たつみ氏の知事選出馬表明を伝える8日付の地元各紙と「しんぶん赤旗」(左上)

 「明るい会」が7日、府知事選に、たつみコータロー氏を無所属予定候補として擁立すると発表するや、「最高の候補」「全力応援」などの声が広がりました。

 会が大阪市内で記者会見したのは午後4時。直ちに「たつみ氏が出馬表明」の報がインターネットで流れはじめ、メディアも相次ぎデジタルニュースなどで配信しました。

 「すげえなあ」「これは面白くなってきたぞ」「めちゃくちゃテンションあがる」「暗闇に一筋の光」「心が震えた」「希望の風が吹いてきた~大阪は変わる」「この人にこそ大阪を任せたい」「維新政治をなんとしても止めてください」「自分にできること見つけながら、わくわくする選挙にしたい」。ネット上に地元・大阪はもちろん、全国から歓迎・応援の声があふれました。

 自民党所属の医師も「全力、応援」とツイート。「あくまで、無所属! 医師としての私の感情が入っています」「今より府民の命が救えるのなら」

 記者会見は動画配信され、視聴回数はその日のうちに1万2千回、2日目に2万2千回超え。「会見をじっくり見て泣いてました」「カジノを止めて命と暮らしを、中小企業を守る、保健師や保育士を増やす、教育現場を支える。たつみさんの言葉が響いて離れません」などの声が寄せられました。


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