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2023年1月6日(金)

統一協会 「信仰2世」3万人

親の入信前誕生 被害は共通

 統一協会(世界平和統一家庭連合)が、親の入信前に生まれた子ども「信仰2世」は約3万人いるとしていることが5日、分かりました。集団結婚した両親から生まれた子ども「祝福2世」については、約5万人いることを本紙は特報(昨年12月19日付)しています。統一協会はあわせて約8万人の2世たちを活動に参加させようとしており、被害を拡大させない対策が早急に求められています。(統一協会取材班)


 統一協会関連のサイトによると、協会日本本部を事実上指揮する方相逸(パン・サンイル)神日本大陸会長が2022年1月の新年会合で、信仰2世が3万人、祝福2世は5万人いると明言しました。方氏は続けて「この若い青年たちを皆、必ず呼び戻す」と強調。会合には全国から幹部が参加していました。

 統一協会は入信後に集団結婚した両親から生まれた「祝福2世」を“神の子”として特別に位置付けています。他方、親の入信前に生まれていた子どもは「信仰2世」として信者1世と同じ扱いをします。ただ、どちらの2世も家庭への高額献金や集団結婚の強要といった被害は共通しています。

 協会関連資料や関係者によると、これらの反社会的行為を嫌って協会活動から離れる2世も多いといいます。

 このため統一協会は2世を連れ戻すため必死になっています。先の会合で方氏は、22年の大方針の一つだとして、すべての信者家庭が2世の協会復帰に「命を懸けなければなりません」と強調。「家庭連合に対して完全に背を向け、関わりを一切断っている2世だとしても、捜し出して導かなければなりません」と命じています。

 実際に統一協会は青年信者向けネットサイトで、2世の活動参加の拡大が大切だと訴えています。ある2世の元信者は、協会が2世を捜し出すよう指示していることに対して、「統一協会が自宅を訪問するなんて恐怖でしかない。やめてほしい」と語っています。

写真

統一協会を離れた2世を捜し出すよう命じた方相逸・神日本大陸会長の発言(統一協会関連サイトから。下線は編集部)


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