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2023年1月6日(金)

7中総 志位委員長が結語

 日本共産党の志位和夫委員長は5日、第7回中央委員会総会で討論の結語を行い、「幹部会の提起を正面から受け止め、深める、真剣な討論が行われた。全体として幹部会報告が極めて強烈に受け止められ、多くの同志の心を揺さぶっている。歴史的な総会になった」と述べました。その上で、三つの点を述べました。

 第一は、幹部会報告の「組み立て」を正面からつかむことです。志位氏は、討論で提起した三つの大仕事―(1)「130%の党」と若い世代・真ん中世代の党勢倍加(2)統一地方選挙の勝利・前進(3)岸田内閣の大軍拡反対をはじめとする国民運動の発展―は、「並列ではない」と強調。今年の最大の任務は「130%の党」をつくることにあり、この立場を揺るがずに貫くことを訴えました。

 その上で、統一地方選挙との関係において、選挙勝利のたたかいを「130%の党」をつくる大きな流れのなかで位置づけることを強調。「並列に位置づければ、結局、『130%の党』づくりが横に置かれてしまう。それでは、選挙に勝てないし、党の未来も開けない。『130%の党』を『最大の任務』に―この立場を揺るがず貫いてこそ、選挙に勝ち、党の未来も開ける」と訴えました。

 国民運動との関係でも、岸田政権の大軍拡などとの闘争を「130%の党」をつくる大きな流れの中に位置づけることを強調し、「大軍拡を打破する上でも強い党が必要だ。たたかいの中で強い党をつくろう」と呼びかけました。

 第二は「特別期間」の教訓をすべて生かして飛躍を勝ち取ることです。志位氏は、今回の幹部会報告の方針は5カ月間の「特別期間」の到達点を踏まえた合理的な発展―飛躍的な発展として提起したものだと強調。討論でも、多くの同志から「特別期間」の生きた教訓が語られ、とりわけ昨年12月の常任幹部会の「手紙」の経験は重要だとして、「この流れを7中総決定と『手紙』に生かして、すべての支部と党員の運動にしていくことにあらゆる力を注ごう」と呼びかけました。

 第三は、やり抜く条件―情勢の大きな変化です。志位氏は、討論では、情勢の大きな変化として、岸田政権の大軍拡への批判と党への期待の広がりが語られたことを指摘。さらに、ジェンダー平等と平和は一体だということも討論で深められたとして、「可能性をくみつくして前進を勝ち取ろう」と訴えました。

 結びに志位氏は、「今回の決定は党の歴史にとっても、文字通り歴史的決定になる。同時に、その実践が簡単なものではないことは明らかだ。その道は、たんたんとした道ではない。険しい未踏の山を登るような困難の連続になる。同時に、やり抜く条件も間違いなく存在していることは、報告でも、討論でも、明らかになった。そしてやり抜くならば、すばらしい展望が開けてくることは間違いない」と訴えました。その上で、具体化にあたり、二つの点を強調しました。

 一つは、支部でも、党機関でも徹底的な議論をすることです。志位氏は、「130%の党」に本気で立ち向かおうとすれば「できるのか」という意見が出てくるのは当然だとした上で、同時に、それは真剣な探求の表れだと指摘。党中央自身も「できるのか」という逡巡(しゅんじゅん)があったと反省を述べつつ、「支部や党機関での声を大事にして、とことん議論しよう」と呼びかけました。その際に、実践に踏み出しながら議論し、開拓的な取り組みにすることを強調しました。

 2点目は、決定の徹底についてです。志位氏は、幹部会報告・結語と「手紙」の両方が決定となり、両方を全党員が読み、支部でも、党機関でも、議論するようにしたいと強調。その上で、支部では「手紙」を最優先で議論し、1月末までにすべての支部・グループで討議し実践に踏み出すことを呼びかけ、2月末までに中央委員会に「返事」を寄せてほしいと述べました。

 また、選挙独自の課題について、2月末までに「折り入って」作戦をやり切り抜くことを強調しました。

 志位氏は、3月末までに中間目標―党員・読者で4年前の回復・突破をやり抜くならば、選挙勝利の間違いない土台がつくられるとして、「最初の3カ月が7中総決定をやり切れるかどうかの成否に関わる最初の正念場だということを胸に刻んで、頑張り抜こう」と訴えました。


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