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2023年1月4日(水)

校閲の目

ジェンダーガイドライン ポイント(1)

男女のいずれかを排除したり、偏ったりしない

図

 日本共産党は綱領で「ジェンダー平等社会をつくる」を掲げました。「しんぶん赤旗」も「ガイドラインをつくろう」と編集局内で議論を積み重ね第1版ができました。

 六つのポイントからなっていますが、最大の基準は「一人ひとりが個人として尊重されている」表現になっているかどうかです。「性的少数者にも配慮」という項もありましたが、「上から目線の感じがしないか」などの意見が出され、「性の多様性を尊重」という基準になりました。

 ガイドラインのポイント(1)は「男女のいずれかを排除したり、偏ったりしない」です。男女の双方を対象としているにもかかわらず、いずれかの性別のみが対象であるかのような印象を与えてはいないかということです。

 たとえばサラリーマン。辞書では「勤め人。給与生活者」として男女の区別はありません。しかし「マン=男」から男性をイメージしやすく、女性はOLと呼ばれてきました。そのため「会社員」「労働者」などの言い換えを提案しています。自治体が出している「表現ガイドライン」でも同様の扱いです。

 このように日頃何気なく使っている言葉の中に男性を中心としてきた社会構造や男女の役割分担意識が反映されたものが多くあります。それをメディアが無批判に使うことによって再生産されます。「赤旗」は男女とも対等になる表現を追求していきます。(河邑哲也)


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