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2022年12月28日(水)

「軍事費」発言を削除

熊本 水俣市議会に共産党抗議

 熊本県水俣市議会が市議の発言の一部を削除する動議を可決(22日)した問題で、日本共産党南部地区委員会と党水俣市議団は26日、同市役所で会見し、言論弾圧だとする抗議声明を出しました。野中重男委員長と高岡朱美市議が参加しました。

 動議を出したのは小路貴紀市議(真志会)。藤本寿子市議(無限21)の一般質問(15日)に先立つ発言での「日本政府の軍事費拡大に反対」に対し、政府の「防衛費」との表現と違う「軍事費」は認められないと主張し削除を求めたものです。

 党地区委員会は見解で、国会審議でも防衛費を軍事費と表現した発言の取り消しや削除などされておらず水俣市議会でも過去に軍事費の言葉が使われてきたことや、憲法19条「思想および良心の自由」、同21条「表現の自由、検閲の禁止」にも反するものだと指摘しています。

 動議について日本共産党の高岡、平岡朱の両市議らは小路市議に質疑で趣旨をただしました。高岡市議が反対討論で、考え方が違うとして数の力で議員の言論を封じるのは「言論の府の議会のあり方として言語道断」と強調しました。

 野中氏は会見後、憲法と地方自治のあり方の根本にかかわる問題だとして「憲法に基づいた、水俣病を教訓とし保守、革新問わず環境モデル都市を目指してきた歴史ある市議会に戻るよう努力したい」と述べました。


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