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2022年12月28日(水)

秋葉復興相を更迭

閣僚4人目 岸田首相にまた任命責任

杉田政務官も

 岸田文雄首相は27日、「政治とカネ」の問題や公職選挙法違反の疑惑、統一協会との関係が次々と明らかになった秋葉賢也復興相と首相官邸で会い、辞表を受理しました。事実上の更迭となります。岸田政権では10月以降、山際大志郎経済再生担当相、葉梨康弘法相、寺田稔総務相に続いて4人目の閣僚の辞任で、政権には大きな打撃となります。後任には、復興相経験者の渡辺博道氏をあてる人事を決めました。

 秋葉氏は疑惑をめぐり、野党から厳しい追及を受けていました。秋葉氏をかばい続け続投させてきた岸田首相の任命責任が厳しく問われます。

 秋葉氏には先の臨時国会で、自身が代表を務める自民党支部や後援会が、昨年まで少なくとも11年にわたり「家賃」として母親と妻に計1529万円を支出していたことがわかり、政治資金を身内に還流させていた疑いが浮上。また、昨年の衆院選で、自身の秘書2人に車上運動員としてそれぞれ12万円と8万円の報酬を支払っており、運動員買収の疑惑が持たれていました。復興相就任時の8月に「一切ない」としていた統一協会との関係も明らかになり、自身が代表の自民党支部が昨年7月、統一協会のダミー団体「世界平和連合宮城県連合会」に2万4000円を支出していました。

 秋葉氏は辞任後、「私自身に関することについては違法性は何一つなかった」と開き直り、全く無反省な姿を示しています。

 また、岸田首相は同日、性的少数者を「生産性がない」と表現するなど差別的言動が問題になった杉田水脈総務政務官を更迭。後任には長谷川淳二氏を起用しました。

 岸田首相は同日記者団から内閣改造について問われ、「年末年始はない」と答えました。


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