2022年12月25日(日)
大雪「陸の孤島に」
停電・交通マヒ 各地で
強い冬型の気圧配置の影響で、24日は日本海側を中心に大雪となり、停電や交通の乱れなどの被害が出ています。各地域で日本共産党の地方議員が大雪被害の調査をし、行政に改善の要望を伝えるなどの活動をしています。
高速道路通行止めに
広島
![]() (写真)塀や樹木に積もった雪=24日、広島県北広島町(美濃孝二町議提供) |
広島県北広島町では前日の23日、積雪が千代田地域で約50センチを記録しました。日本共産党の美濃孝二町議は、24日午後1時現在で小康状態だとしつつ、「15年前にこの町に戻ってきてから今までこんなに降ったことがない。誰に聞いても、そういいます」と話しました。
道路はほとんど除雪されました。ただ、脇道から国道に出るための坂道を登れずに立ち往生する自家用車もあったといいます。
高速道路は、中国道や広島道が通行止めになっています(午後1時現在)。美濃氏は、「高速道路が使えないと、国道に車が集中し渋滞になる。交通がマヒして陸の孤島になる」と懸念します。
町内の工業団地には、広島市内など約3千人の労働者が来ており、通勤できない可能性もあると懸念します。町内を回るバスも今朝は運休しており、通院や買い物する高齢者の足がないといいます。
![]() (写真)積雪50センチになった広島県北広島町=23日(美濃孝二町議提供) |
ドカ雪 除雪間に合わず
島根
強烈な寒波に見舞われた山陰地方で、島根県奥出雲町は23日午後3時現在、積雪67センチを記録。一晩で40センチ積もりました。
日本共産党の田食道弘町議によると「豪雪地帯なので万全の除雪体制をとっているはずですが、このドカ雪には除雪作業が追いつかない」と話します。主要な国道も通行できない箇所があり、昨日は小中学校が休校になったといいます。県道や枝道まで除雪が届かず、家の車が出せない状況です。「気温も低く日中も氷点下3度の状態が続いている」といいます。
物資など配達が停止状態
新潟
大雪に見舞われた新潟県村上市では、24日に約3800戸で停電が発生し、市民生活に大きな支障が出ています。電話取材に日本共産党の稲葉久美子市議は「倒木による電線の損傷が深刻です。山間部では除雪車が簡単に入れないうえに、電線の損傷を発見することも困難です」と説明しました。
同市内に降っている雪は例年のようにふわふわしたものではなく、水分をとても多く含んでいて重たいことが特徴だといいます。稲葉氏は「徒歩だけでなく車での移動もとても困難です。枯れ木などのもろい木は雪の重みで簡単に折れます。折れた木が障害となり除雪車が入れず、除雪できない悪循環になります」。市内では物資や郵便の配達がほぼ停止状態にあるとも。「電化製品が使えず連絡や通信がとても困難になることが予想され、事態は深刻です。倒木の除去を急ぎ、早急に停電を復旧することが必要です」
鉄塔が倒壊し停電に
北海道
北海道北東部の紋別市では24日、最大1万3千戸で停電が起きましたが午前11時現在、約300戸まで減りました。同市内にある22メートルの鉄塔1基が倒壊したため停電したもようです。
市内を巡回した日本共産党の野村淳一紋別市議によると、気温も高く、重たい湿った雪が降りました。「道東では珍しい」といいます。市内に混乱はなく、電気がないと石油ストーブが使えないことから、暖や食料を求めて避難所を訪れる人もいたといいます。










