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2022年12月24日(土)

従来の保険証利用で窓口負担6円値上げ

厚労省、来年4月に実施

 厚生労働省は23日、マイナンバーカードを健康保険証代わりに利用可能にする「オンライン資格確認システム」を導入した医療機関・薬局で、従来の保険証を使う患者の窓口負担を割高にしている措置について、さらに6円値上げ(窓口3割負担)する案を中央社会保険医療協議会の総会に示し、大筋了承されました。カードの普及ありきで負担増を押し付けるもので、来年1月に省令を改めます。

 カードの保険証利用の登録者は人口の3割弱にとどまっています。情報漏えいなどの不安をよそに、政府は23年4月からシステム導入の原則義務化を迫り、今年10月からは導入済みの医療機関を受診した場合、カード利用者の負担増は6円にする一方、従来の保険証利用者は12円(窓口3割負担の人の初診時)などとする見直しを行いました。

 この日の総会では24年秋に狙っている従来の保険証の廃止・カードとの一本化に向け、従来の保険証利用者はさらに6円を上乗せして計18円の負担増(同)にすると提起。カード利用者より負担増の額は3倍に開きます。

 再診時にも新たに6円の負担増を求めます。初診と合わせ来年4月から12月までの時限措置とします。また、システム導入の猶予事例・期限も決めました。

 保険者側の委員から急な値上げに懸念が相次ぎ、「一番、迷惑しているのは患者だ」という意見が出ました。


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