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2022年12月20日(火)

民青同盟員のあなたへ、日本共産党への入党を心からよびかけます

2022年12月 日本共産党中央委員会

 日本共産党中央委員会が19日に発表した手紙「民青同盟員のあなたへ、日本共産党への入党を心からよびかけます」を紹介します。


 日本民主青年同盟員としてがんばっているあなたに、日本共産党に入党してほしいと願い、この手紙を送ります。

 みなさんが、民青同盟で、週1回の班会を大切にして、仲間のみなさんとの楽しい交流を広げ、科学的社会主義や日本共産党綱領を学び、食料支援や「全国青年憲法運動」などを通じて、青年・学生の声を聞き、政治や社会に働きかけていることを心から頼もしく、うれしく思っています。

 そうした活動を通じて、切実な実態に触れ、視野が大きく広がり、「おかしい」「変えたい」との思いを強めてきたのではないでしょうか。

 いま、世界と日本は、新しい希望をはらんだ大激動のさなかにあります。このときに、私たちは、科学的社会主義と綱領を学んできたあなたが、日本共産党の一員となり、希望ある社会を実現するためにともに力を合わせることを、心からよびかけます。

(1)

 みなさんは、『科学的社会主義Q&A』でものごとの捉え方を学んでいます。

 複雑に見える世界も、変化、運動、発展の中で捉えれば、平和と社会進歩の方向へ着実にその歩みを進めています。20世紀から21世紀にかけて、多くの国ぐにが植民地支配からの解放をかちとり、世界は、大国が支配する時代から、すべての国ぐにが国際政治の主人公となる新しい時代へと変わりました。

 二度の世界大戦の惨禍を経て、戦争は違法とされるようになりました。この変化は、核兵器禁止条約の成立・発効や、ロシアのウクライナ侵略を非難する国連総会決議が140を超える国ぐにの賛成で採択された事実に鮮やかに示されています。大きな目でみれば、人類は、戦争から平和への巨大な進歩のさなかにあります。日本で起きている“軍事対軍事”の大合唱は、こうした世界の流れに逆らうものです。

 2022年11月に開かれたアジア政党国際会議(ICAPP)・第11回総会は、「ブロック政治を回避する重要性」と「競争よりも協力」を強調し、「国際法にもとづく対話と交渉」が「紛争解決の唯一の道」だとする画期的なイスタンブール宣言を採択しました。日本共産党の代表団もこの会議に参加し、「宣言」作成に貢献をしました。21世紀のアジアでは、あれこれの国を排除して軍事力の増強で対抗しようとする軍事同盟・軍事ブロックは、もはや通用しません。

 戦後の日本で長く続いてきた自民党による支配も、決して未来永劫(えいごう)続くものではありません。アメリカいいなりと大企業優先の自民党政治は、国民との矛盾を深刻な形で広げています。1980年代以来、歴代の自民党政権が進めてきた新自由主義の政策によって、暮らしや雇用、教育や福祉が壊され、日本は世界にも類を見ない「賃金が上がらない国」「成長できない国」になってしまいました。アメリカの要求にしたがって「戦争する国」づくりを進め、大軍拡に踏み出そうとしていることが、アジアの緊張に拍車をかけ、人々に新たな不安をもたらしています。

 自民党が、暮らしと平和を壊す政治を進めてきたことが、自らの支配の足場をゆるがし、日本はいま、大きな目でみれば、新しい政治を生み出す「夜明け前」ともいえる時代を迎えているのです。

 日本の政治の「夜明け」を現実のものにできるか否かは、国民のたたかいと日本共産党の躍進にかかっています。

 自民党政治の“二つのゆがみ”を根本からただし、日米安保条約を廃棄して対等・平等・友好の日米関係をつくるとともに、大企業の横暴を民主的に規制して国民の暮らしと権利を守る「ルールある経済社会」をつくる――日本共産党綱領を実現することこそ、日本社会にとっても、私たちの未来にとっても、大きな希望と展望を開く道です。

 政治の「夜明け」を現実のものとするために、あなたも、この党の一員としてともに力を合わせようではありませんか。

(2)

 みなさんは、人類の歴史は、矛盾に満ちた資本主義社会で終わりではなく、資本主義を乗りこえて新しい社会に進むことができると学んでいます。

 『学生オンラインゼミ 社会は変わるし、変えられる』では、社会主義・共産主義の未来がどのようなものかが語り合われました。私たちがめざす未来社会=社会主義・共産主義の社会は、「各人の自由な発展が万人の自由な発展の条件であるような一つの結合社会」です。人間による人間の搾取と資本主義につきものの浪費がなくなることによって、労働時間が抜本的に短くなり、すべての人間が自分の能力を自由に全面的に発展させることができるようになる社会です。

 資本主義社会では、すでに未来社会へのさまざまな「ヒント」が生み出されています。なかでも、国民の生活と権利を守るルール、自由と民主主義の諸制度、人間の豊かな個性などは、人々のたたかいの積み重ねのうえに資本主義社会になってはじめて実現したものです。私たちがめざす未来社会は、資本主義のもとでつくりだされた価値あるものをすべて引き継ぎ、豊かに発展させ、花開かせる社会です。いまを生きる私たちがさまざまな要求をかかげてたたかうことは、未来社会と“地続き”でつながり、未来社会を準備するものでもあるのです。

 人類の歴史の中で、発達した資本主義国から社会主義への道に踏み出した経験は、まだありません。それは、21世紀の新たな世界史的な課題であり、特別の困難とともに、豊かで壮大な可能性を持った開拓と探究の事業です。マルクス・エンゲルス本来の理論を発掘し、発展させ、現代に生かす努力を重ねてきた日本共産党が果たす役割は、世界的にもきわめて大きくなっています。

 未来は青年のものです。あなたも、人類未踏の領域を拓(ひら)くチャレンジャーとして、ともに歩もうではありませんか。

(3)

 社会は、客観的な矛盾が深まるとともに、社会を変える主体的な条件が成長し、成熟してこそ、発展・進歩することができます。

 日本共産党綱領が示しているように、私たちは、社会は一歩一歩、段階的に発展するという立場に立って、どんなときも国民多数の意思にもとづいて、国民との共同――統一戦線の力で社会変革を進めることを信条としています。

 この立場で、議員や専従スタッフだけでなく、仕事や学業をしながら活動する26万人の党員と、地域や職場、学園につくられた1万8千の支部が、日常から国民と結びつき、草の根から国民との共同を発展させるために力をつくしています。

 青年・学生の中で、新しい社会をめざす共同と団結の先頭に立っているのが民青同盟です。新たな組織的前進を開始した民青同盟が、数万人の同盟員によって支えられる民青を展望して強く大きくなっていくことは、若いみなさんの切実な要求の実現はもとより、青年・学生のなかで統一戦線を発展させ、新しい日本をつくるうえで大きな意義を持っています。

 私たちは、このかけがえのない民青同盟を支え、もっともっと大きくしていくためにも、青年・学生の中に日本共産党員を増やし新たな支部をつくっていくことが何よりも大切になっていると考えています。若者のなかで強く大きな民青同盟をつくるためにも、あなたが日本共産党の一員に加わってほしい――これが私たちの強い願いです。

(4)

 日本共産党員になることは、自らの幸せと社会進歩を重ねて生きることであり、歴史を拓く開拓者として歩むことです。

 日本共産党は、1922年の創立から100周年を迎えました。戦前、侵略戦争反対と国民主権の旗を高くかかげ、命をかけてがんばりぬいた日本共産党のたたかいは、戦後の日本国憲法に「政府の行為」によって戦争を引き起こしたことへの反省と国民主権が明記されたことによって実りました。

 女性の政党参加が禁止されていた時代に、多くの女性が日本共産党に入党して自らの自由と権利のために命をかけてたたかった事実は、ジェンダー平等をもとめる現代の人々にとって大きな激励となっています。

 この時代に日本共産党のたたかいを支えた党員の多くは青年でした。民青同盟の前身である日本共産青年同盟(共青)の先輩たちも、ともにたたかいました。

 私たちの先輩たちが、暗黒政治のもとでもがんばりぬけたのは、矛盾に満ちたこの社会は必ず変わる、資本主義の先には、自由で平等な共同社会――社会主義社会が必ず訪れるという科学的な確信をもっていたからです。

 今日に生きる私たちも、同じではないでしょうか。あなたも、党の一員となり、直面する世の中の理不尽をのりこえる社会発展の展望をにぎり、現在も、未来も、自分たちの力で切り拓いていく、歴史の開拓者として生きようではありませんか。

(5)

 日本共産党に入党したら、(1)週1回の支部会議に参加すること、(2)実収入の1%の党費を納めること、(3)「しんぶん赤旗」日刊紙を読むこと、(4)学習につとめ活動に参加することを大切にし、それぞれの得手を生かして活動します。

 とくに青年・学生党員は、綱領や科学的社会主義を実践する立場で学び、未来を担う世代として成長することを何よりも大事にしています。あなたも、青年・学生党員として、民青同盟の前進に力を合わせ、青年・学生の中で日本共産党の仲間を増やしていくことに励まし合って取り組んでいきましょう。

 あなたの人生は、たった一度きりしかない、とても大切なものです。どうか大切な人生を、社会進歩をめざすこの党とともに歩んでほしいのです。多くの人々を幸せにするこの道を歩んでこそ、あなた自身の本当の幸せをつかめるのではないでしょうか。

 民青同盟員としてがんばるあなたに、希望ある社会をめざし、歴史をつくる日本共産党への入党を重ねて心からよびかけます。


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