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2022年12月19日(月)

学生労働者賃上げへ

米加州立大 4万8000人が対象に

 【ワシントン=石黒みずほ】米最大規模の州立大学群カリフォルニア大学の学生労働者が加盟する全米自動車労組(UAW)は16日、労働協約をめぐり交渉を続けてきた大学側と暫定合意に至ったと発表しました。UAWのレイ・カリー議長は「労働者たちは立ち上がり、大学の成功にとって不可欠な存在であることを示した」と強調しました。

 暫定合意により、大学院生の1年間に受け取る給料の最低額は2万3千ドル(約314万円)から3万4千ドル(約465万円)に引き上げられます。UAWは、職種によっては2年間で66%の賃上げになる職種もあるとしています。

 また子どもを持つ労働者には、15週間の学期ごとに2千ドル、夏休みには1300ドルがそれぞれ支給され、子どもの健康保険料も大学側が全額負担します。留学生への補助、職場でのハラスメント対策の強化なども盛り込まれました。

 学生労働者は、賃上げや子育て支援などの待遇改善を求め、先月14日から32日間ストを続けてきました。合意は、同大学10校のキャンパスで働く研究者や学生助手など約4万8000人の学生労働者が対象となります。

 カリー議長は「労働協約は彼らが果たしている重要な役割や、生活費が非常に高い地域で働く実態を反映させたものでなければならない」と指摘しました。

 今後、同合意の承認の是非をめぐる組合員投票が行われます。


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