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2022年12月18日(日)

きょうの潮流

 やっぱりこの看板しかないのか、この地域政党には。そんな思いを改めて強くします▼大阪維新の会は来年4月9日投開票の大阪市長選に幹事長で大阪府議の横山英幸氏を擁立することを決めました。その横山氏は予備選の討論会でも「大阪維新の会としては『大阪都』構想の看板は下ろしていない」「あきらめたわけではない」と言い切りました▼「大阪都」構想とは大阪市を廃止し、財源も権限も「都(府)」に吸い上げて「1人の指揮官(知事)」の好き放題にできる体制づくりのこと。同構想の是非を問う2度の住民投票で大阪市民は大阪市の存続を選択しました▼「都」構想否決のたびに大阪市長だった橋下徹氏、松井一郎氏が政界引退に追い込まれました。民意は明白なのに松井氏の後継市長候補の横山氏まで「都」構想をあきらめていないとは、あきれるばかりです▼大阪市をなくそうとしている政党と政治家に大阪市の未来が描けるはずがありません。横山氏がいうような「『都』構想を念頭においたうえ」での行政がどんなに危険かはコロナ対策でも明らかです。感染の影響が全国最悪なのに府任せで大阪市の独自施策がほとんどありませんでした▼維新の「成長戦略」の目玉であるカジノを中核とする統合型リゾート(IR)も問題山積。ギャンブル依存症はもちろん予定地の夢洲(ゆめしま)の土壌汚染・液状化対策だけで公金約790億円を投入。用地賃料をめぐり市主導の談合疑惑まで浮上しました。維新政治の転換は待ったなしです。


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