2022年12月16日(金)
「北方」隣接地支援を
紙氏 基金大幅積み増し要求
![]() (写真)質問する紙智子議員=7日、参院沖縄北方特委 |
日本共産党の紙智子議員は7日の参院ODA沖縄北方問題特別委員会で、「北方領土隣接地域」の支援を巡り質問しました。
紙氏は、1日に開催された「北方領土返還アピール行動」で、元島民代表の川田弘登志さんが「近くて遠いふるさとは見えていても帰ることができずに77年が過ぎた。しかしふるさとを取り戻す行動を続ける」と決意表明したことに言及。元島民との懇談で出された「ウクライナの人々が着の身着のままで避難する姿は77年前の自身に重なる」との声を紹介し、政府の受け止めを質問しました。
岡田直樹・沖縄北方担当相は「1日の面会時に墓参再開への強い訴えを聞き、先頭に立って進めていかないといけない」、林芳正外相は「ウクライナ避難者と重なると聞き改めて痛感した。思いに応えられるよう取り組んでいく」と答えました。
紙氏は、「北方四島」に隣接する根室市などの地域を支援する北方基金について質問。同地域の振興計画事業費の165億円(3カ年)中、北方基金充当は7億4600万円とわずか5%、一方、2日に成立した第2次補正予算では8兆9013億円も基金への予算措置が講じられたとして、北方基金への大幅な積み増しを求めました。
内閣府北方対策本部の伊藤信審議官は「道庁を通じて申し出があれば相談にのっていきたい」と答えました。









