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2022年12月16日(金)

急性期病床6600床削減へ

厚労省 公立・公的病院 25年までに

 厚生労働省は14日、再編・統合の議論を迫っていた436の公立・公的病院について、新型コロナ対応の中心を担う急性期病床の少なくとも6600床が、2017~25年の8年間で削減される見込みだと公表しました。有識者の作業部会で報告しました。リハビリ用の回復期病床は一定数増えるため、全体としては2900床の削減となります。

 436病院のうち、再編・統合の検討結果を各地域で9月までにまとめた228病院を対象に調査しました。急性期病床は17年7月時点の2万3800床から3割近く削減されることになります。厚労省は、病床削減を進める「地域医療構想」の25年までの実現に固執。医療現場がコロナ対応で追われているなか、民間病院を含めた各地域での検討がコロナ前より進んでいないとして、「さらなる議論の活性化」を促す考えを示しました。

 医療費削減を迫る委員らは、民間病院に病床削減させる対策の強化を要求。厚労省は地域医療構想の25年以降の「バージョンアップ」を狙っています。


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