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2022年12月15日(木)

東京・鶴川高校 雇い止め教員復職へ

和解協定「組合差別しない」

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(写真)和解までの経緯、内容などが説明された報告集会=13日、東京都千代田区

 私立鶴川高校(東京都町田市)で27年間、講師を務め、無期雇用への転換権行使直前に雇い止めされた教職員組合員の女性が職場復帰することで、同校を運営する学園と組合側が和解しました。13日夜に都内で開かれた集会で和解内容が説明されました。学園側は組合員に対する不当労働行為を認め、和解協定書には「学園は一切の組合差別を行わない」と明記されました。

 和解は、同校を運営する学校法人・明泉学園(百瀬義貴理事長)と鶴川高校教職員組合、東京私立学校教職員組合連合との交渉の結果、11月28日に中央労働委員会で成立しました。30年にわたり学園からの差別とたたかってきた組合にとって大きな勝利です。女性は来年4月から専任教諭として復職します。

 学園側は、他の6人の組合員に対する継続雇用拒否や授業時間数削減についても不当労働行為だったと認め、「今後このような行為を繰り返さない」と誓約。協定書には「豊かな教育実践を実現するためには、健全な労使関係を構築することが必要不可欠」であると書き込まれました。

 復職する女性は13日の集会で「まさか専任で鶴川高校に帰れるとは思っていなかったので本当にうれしい」と喜びを語りました。組合は引き続き、4人の組合員が継続雇用を拒否された問題の解決を目指しています。

 女性は2018年3月に雇い止めとなり、不当労働行為だとして提訴。21年3月に東京地裁、今年6月に東京高裁でいずれも勝訴し、高裁判決が確定していました。


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